「手に入れてから4年が経っていますが、走ってコケて修理して……を繰り返していまして、3年以上はバイク屋にいることが多い愛車です(笑)」
そう苦笑いするオーナーのスポーツスター、一見するとそれとは分からないほど姿を変えてしまっている。カスタムのテーマは「脱!アメリカン」だそうで、いわゆるハーレーのマーケットだけを見ていたらあまり見かけない国産系パーツで組み上げられている一台だ。
まずフロントまわりからして異質。カワサキ エリミネーターのビキニカウルを装着し、スズキ GSX100R の倒立フォークに交換。タイヤも18インチに変えて徹底的にライディングの強化を図っている。ハンドルのセパハン化にリアショックの交換、さらに剛性アップを狙ったオーヴァーレーシングのスイングアーム、ビジュアル面ではシートカウルにヤマハ TZR50 のレース用パーツを加工して取り入れるなど、ワインディングを攻めるオーナーの要望すべてを取り込んだ唯一無二のスポーツスターだ。
「スポーツスターだからこその乗り味の楽しさがあります」というオーナーの弁には大いに納得。ただ、老婆心ながら、あまり転ばず乗り続けてあげる方が、オーナーにとっても愛車にとっても良いのでは……。