まず目にした瞬間、飛び込んでくるのがフロントマスクだろう。映画『ブラックレイン』に登場した XLCR風ハーレーの“マッドマスク”ビキニカウルが TRAMP CYCLE 代表 長岡 守氏の手により再現、強烈なインパクトを放つ。
と、思わず顔まわりばかりを見てしまうが、他のディテイルも見どころ満載である。前後ショートフェンダーにオリジナルソロシート、フルチタンマフラーと定番パーツを用いている点に加え、今回新たにリリースした新パーツ、タンク容量7.9リットルのフューエルタンクが取り入れられているところに注目。ボルトオンながらエンジン上部をコンパクトにまとめ、もっこりとしたノーマルの印象を払拭。タンクマウント加工を施すことなく全体のラインを美しく保てているところが好印象だ。
ブラック×クロームというカラーリングも絶妙で、“黒すぎず、光りすぎず”というところにビルダーのデザインに対するこだわりが見え隠れする。何より、走りのパフォーマンスアップもはかられていることからどんな走りをするのかという期待に胸が膨らむ一台である。これで夜、街を流せば目の肥えた男たちを振り向かせられるに違いない。