実はこの車両、US製社外リジッドフレームにエンジンを載せた状態でアメリカから輸入した特別な一台。日本では考えられないロングフレームながら、構造変更などの申請を要さない登録が完了したエヴォなのである。
オーナーはアメリカ人とのハーフという堀川さん、当初イメージしていたのは映画『イージーライダー』のビリーのバイクだったそう。しかし BLUE GROOVE での付き合いが始まったことでイメージが一新、同ショップが掲げる“レトロフィット”のテーマに基づき、1960年代のスタイリングをベースに、この一台のためだけのエッセンスが注入されている。
「何より調整を要したのが全体のバランス。フレームが長いのでフロントフォークやリアエンド、エギゾーストのチョイスは何度も検討を重ねました。結果、完成まで8ヶ月を要しましたがお待ちいただいた堀川さんにご満足いただける一台に仕上げられました」
と語るのは代表の矢代貴充。左右のスタイリングを見ても、その絶妙な調整が伺えることと思う。茅ヶ崎に居を構える堀川さんがシーサイドを走れば、きっと映画のワンシーンのように絵になることだろう。