「メーカーがここまでやっちゃうのか」との声を何度も耳にした、2011年モデルを代表するファクトリーカスタム、スポーツスター XL1200X FORTY-EIGHT。とりわけスタイリング重視型として仕上げられているだけに、さらに手を加えるには相応のセンスと手腕が必要とされる。佐賀県にお住まいのオーナーが選んだのは、全国に名を馳せる神奈川のカスタムショップ HIDE MOTORCYCLE。ライトカスタムながら、FORTY-EIGHT 本来のスタイルを崩すことなくヒデモらしい雰囲気が漂う一台にまとまった。
前後とも16インチというファットタイヤを装着していることから、タイヤはファイヤーストーンとし、リアエンドの迫力を増すためヒデモ定番のメニューであるフェンダーカット&ナンバーサイドマウントを施す。タンクはそのままに、ヴィンテージなハーレーのロゴに書き換えつつ、グレー&オレンジという“ありそうでない”カラーの組み合わせで個性を演出。ハンドルバーもショップオリジナルパーツに交換、真っ白なワッフルグリップ(大神戸共榮圈)がアクセントだ。
これまでヒデモが手がけてきたカスタムを振り返ってみると、今回のプランはどちらかと言えばライトカスタムに属するタイプだ。ただ、知識も経験も豊富なビルダーがほんの少し手を加えるだけで最新のスポーツスターとてヴィンテージな雰囲気をまとえることを証明した一台とも受け止められる。