「ファットボーイを選んだ理由……特にないんですよね(笑)。“下品に、遠くに行けるバイク”をコンセプトに、思うがままにカスタムしています」
ホンダ・スティードからリジッドのショベルなどを乗り継いでツインカム96にたどり着いた。フルペイントされたタンク&フェンダー類にホイールやハンドル周りに用いられたH-D純正パーツなどの外装カスタムが目立つが、サンダンス製ローコンプ鍛造ピストンで1,800ccにボアアップさせるといったカスタムにも着手している。「このボアアップは乗り味を大きく変えましたね」とはオーナー談。
ファットボーイと言えばヘッドライトナセルが特徴のひとつなのだが、そこにビキニカウルを配したあたりがオリジナリティ。「10代の頃からアメリカン一筋で乗っている」というだけあって、スタイリングに対するこだわりがそこかしこに見える。「カムもいじりたいし、マフラーも今の音には納得できていないので、変える予定です」と、十分な完成度を誇るにもかかわらず、まだまだ触り足りないようだ。