シンプルだが、要所要所のこだわりはなかなかのもの。それでいてトータルバランスもいい。オリジナルペイント以外はボルトオンパーツが主なのに、ここまで完成度を高められているのは、オーナーが描くカスタムに明確なテーマがあるからだろう。
「テーマは“渋く、悪そうに”。購入したときはどノーマルの状態だったんですが、やっぱり自分の色を出したくて、昔からお世話になっている徳田輪業に持ち込んで、いろいろとカスタムしてもらいました」
エンジンまで塗装するなど、見事にベースをブラックで統一。そこにコブララインを描いてガラスフレークをまぶしたトライバル模様を描いている。「HARLEY-DAVIDSON」のロゴにまでそのテイストを取り入れているところも見逃せない。ブラックアウトした前後ホイールやフォークブーツ、ヘッドライトなどにもカラーリングに対するこだわりが見て取れる。
「乗りやすくはないんですが、今のスタイルには満足しています。2010年のHOTROD CUSTOM SHOWに向けてカスタムを進めていく予定ですが、間に合うかな(笑)」