このFXST同様、ハーレーダビッドソン・ジャパン企画の「レディースカスタムハーレー」のテーマを元に、H-Dバルコム広島の吉田聡さんがプランニングした20代の女性に乗って欲しいXL883Lがこれだ。カスタムのテーマは「レトロ可愛い」。1970年代のアメ車に見られるパステルブルーやオレンジをペイントのベースとし、「“カスタムの夢”を膨らませて欲しい」と徹底的に作り込んだ、その名も「オレンジポップスター」だ。
「純正パーツとアイディアで“ここまでできるんだよ”というのを見せたかったんです。若い人にとってカスタムというのは、予算という壁もあってなかなかカスタムのイメージを広げられない部分があります。ぜひこの車両を参考に、“自分ならここを触りたい”というイメージを膨らませて欲しい」
カスタムポイントは多岐にわたりつつも、大きなテーマを見事に具現化した高い完成度に驚きを隠せない。フレームまで塗装したインパクトのあるフルペイントがもっとも目を引くが、キャストホイールをスポークに換えたり、フロントフェンダーにXL1200Nナイトスターのものを流用し、取り付け部分をクロームにしたりと、「見る人が見れば気が付く」細かなカスタムが見逃せない。
ポップでノスタルジックな雰囲気を醸し出すスポーツスターXL883L。足付きの良さから女性に人気のモデルなだけに、世のレディスライダーにとってこれ以上ないお手本と言えるだろう。
アメリカン・ワールド・フェスタ2010の全会場(主要13都市)にて展示中!