元々カワサキのGPZ900などレーシーなバイクが好みだった渡邉さん。
「父からこのXL1200Lを引き継いだのですが、20年前に見た映画『ブラックレイン』に登場したXLCR風のスポーツスターが印象に残っていまして、それでこの1200LをベースにXLCRを再現させようと思ったんです」
そう話すとおり、カスタムのテーマは「現代に蘇るカフェレーサー」。サンダンスからリリースされているXLCRへモデルチェンジするためのカスタムキットを取り入れ、1977年に登場したハーレー唯一のカフェレーサーXLCRそのものへと変貌を遂げた。もちろん外装を真似ただけでなく、ミスミエンジニアリング製ブレーキローターや北米H-D純正プーリーなど、要所要所に“走り”を意識したカスタムを施しているのが大きなポイント。スクリーンから飛び出してきたかのようなXLCRは、走行性能と快適性に秀でたカフェレーサーに仕上げられている