「不動車のものを仲間から譲り受け、2年かけてレストアしました。エンジンから蜂の死骸が出てくるくらい酷い状態でしたけれど(笑)」。
他にもハーレーを持つというオーナー、いずれはナックル、という思いが適ったという。ただ、手に入れてからは苦労を重ねたとか。
「シートベースプレートが腐っていて、修理するのは大変でした。でも当時の刻印が入っている貴重なシートですから、ポストを溶接し、何とか使えるようにしたんですよ。修理だけではなく、純正パーツを揃えるのも大変で。海外のオークションでコツコツ集め、やっと今の形になりました」。
カスタムでなくレストア。元の姿にするため、情熱と時間を捧げての復活だ。60年前と変わらない調子を取り戻し、快調に走るこのナックル。飾りではなく日常で走るナックルはそう見れるものじゃない。