「この車両は、私が最初にカスタムしたハーレーなんですよ。カスタム前は、長い間乗ってこられた車両で、あちこちとかなり草臥れていたんです。そこで『Tramp』的ノリを加えて、リフィニッシュしたんです」。
代表の長岡さんは、カスタム以外も音楽、ウェブデザインまで手がけるクリエイター。都会に馴染むカスタムは、そんな彼が生み出すものとして非常にしっくりくる。70年代に生産されたスポーツスターXLCR風のスタイルは、高層ビル群を疾走する姿こそ似合う。
「デザインもこだわりましたが、走り方や性能にも気を配りました。街乗りとして十分な機動性を持たせるとともに、信号なんかで他のバイクと並んでも競争し合える…そんなハーレーをイメージしています。そのために吸排気はもとより、足回りも強化しています」。
街を駆け抜ける。ひとたび止まれば、そのデザインを眺め楽しむ。なんとも贅沢なハーレーだ。