「ZERO(ゼロ)のバイクが好きなので、そのイメージに近づけてます。スポーツスターで大柄なスタイルを作ると不恰好になってしまう気がしました。なので、このカスタムはコンパクトに、そして各部に空間が出ないように詰まったシルエットになるようにしてます」。
前後統一された太いタイヤとスリムな外装に低いポジション。それらに抱かれるスポーツVツインは、硬い趣のある振動、鼓動を湧き上がらせる。
「この硬い鼓動と振動は、やっぱりすごくいいですね。ハーレーの一番好きなところです」。
この独特のスタイルから放たれるのは、趣か。アメリカの古き時代の象徴か。それは、どのパーツがという話ではない。全てのパーツが、ある種の一体感を生み出した結果だ。そしてそこに、ハーレーが誇るVツインが宿り、オーナーに鼓動と、走る喜びを届け続ける。