初めて乗った感想は遅さへの驚きだったという。特に80kmからの吹けあがりの悪さ。だが、それはむしろ彼の求めるところだった。もともとスピードや加速には興味がなく、モーターサイクルにはゆっくりと景色を愉しみながらドコドコと走ることを求めていたからだ。彼の希望はこのFXSTCが叶えてくれた。
「100kmまでのどの速度域も、鼓動と振動が非常に心地いい。特に高速を80~100kmくらいでのんびりと流しているときの鼓動感は最高ですよ。もう止まりたくなくなるくらい、本当に気持ちいいんです」。
カスタムはノーマルの形を残したライトなドラッガースタイル。ポジションもライザーを6.5インチから7.5インチへアップさせたことで快適になったという。バッドランダーシートとあわせてすっきりした印象だ。
「外装はもうカスタムはしないと思います。余裕があれば、6速ミッションを入れてみたいですね」。