ラスベガスからスタートしたツアーは約500マイルを走り、旅のクライマックスとも言えるモニュメントバレーへ到着した。途中、灼熱の砂漠をフリーウェイで越え、砂嵐や竜巻も体験した。バレー内のダートを走りそそり立つビュートの麓へ。想像以上に巨大な岩山に畏れさえ抱くほどだ。
グランドキャニオンをはじめ、アメリカ西部には想像以上に広大な景色が数多く存在する。インターネットやテレビで見たことがあっても、その空気、匂い、そして広大さは絶対に感じ取れない。自分がその場所を訪れ、自分の目で、耳で、五感で体験しなければその素晴らしさはわからない。そして、その旅にはハーレーで行くのが一番似つかわしい。なぜならばハーレーダビッドソンというバイクは、この大陸をタフに走るために創られ、その空気を五感で感じることができるバイクだから。
ツーリングマガジン アウトライダー など二輪誌を中心に雑誌、広告等で活躍中のカメラマン。愛車は 2010年式 FLTRX ロードグライドカスタム。日本の古典芸能やアメリカインディアン等の文化から多大なる影響を受ける。バイクによる旅の写真や水中写真をライフワークとし、日本やアメリカ、ルート66などの風景を自らバイクで走って撮影するスタイル。「職業=旅人なんて書きたいけど、そこまで旅できていない」という。なぜか誌面に顔を出していること多し。