今後は分りませんが、こちらでゼミをする方たちは、皆何かしらの文章を書く事を生業としている方々かと思います。自分は、文章を書くのは“ド”がつく素人で、オートバイのシートを作る事が本業です。そこへ何故かVirgin-HARLEY編集Jからゼミの依頼がありました。
「拙い文章はご勘弁ください。」 なんてつまらない話をするつもりもありません。
と言っても詰まらないと誰も読まないでしょうから、「オートバイとシート」、「ツーリングとシート」、「オートバイを操作するためのシート」。そんなシートのことを中心に、時にはハーレーのことから脱線しつつゼミを展開して行こうと思います。あとは、多くの皆さんが気にしている、足つきについての豆知識もやりますよ。意外と気が付いていない勘違いがあるやもしれません。
まー、ゼミナールと言うと生意気な感じですが、シートを作る側の雑感といった感じでしょうか。ですが、専門職の人間からの話なので、少しは感心できる内容にするよう頭を捻ってみるつもりです。ただし、ここでは確固たる目的があるということでもありませんし、営利関係も希薄ですから気楽にやっていこうと思います。でないと続きませんからね。本人が生意気な所だけご承知とご勘弁願います。まー、サラサラと読み流していただければ幸いです。
さて。 オートバイというと、世間一般的にはニッチな業界に位置しているのはご承知と思います。そして、さらにそのニッチな世界で、オートバイを構成する上でたった一つの部品 『シート』 を作っているわけです。しかも、割りと真剣に。ニッチとは言え、シートはオートバイにとって必要不可欠と言っても過言でない物です。
極端な話、ロード・ダート・モトクロッサーなどのレーサー、チョッパーだろうがカフェだろうと、シングル・ツイン・マルチに関わらず、必ずシートが車体に装着されています。 あの極端な形のオートレーサーですらシートがあります。
こう考えると、用途や目的によって様々な形態のバイクがあるわけですが、シートの形状も、その車体に合わせて様々あるわけです。
では、そのシートがどんな役目を果たしているか考えてみましょう。
えっ? 座るため??
まー、それも間違ってはいませんが、それだけでもありません。
何せ、シートのおかげでバイクが楽しくなるのですから。
ハーレーのみでなくBMWや国産車用シートの開発も手掛けるが、自分が乗りたいバイクだけしか開発しないという、メーカーの開発としては痛い人間。愛車は、’97 スポーツスター XL1200Sを筆頭に、’60 トライアンフ TR-6、 ’76 ヤマハXT500、’70 ホンダCB90×2台 割りと雑食。兎に角バイクが好き。最近愛車XT500でモトクロスを始めてみた。