雑誌版バージンハーレー Vol.18 がいよいよ2012年12月14日に発売されます。誌面づくりにあたって、いろいろと取材に駆けずりまわりましたが、XL1200Sに乗るYUKAさん は写真のとおりモデルばりの容姿で目の保養になりましたが、その愛車がまたシブいです。スポーツスター XL1200S。フロントのダブルディスクブレーキとツインメーター、減衰力調整を備える前後サスペンションが最大の特徴でして、その運動性能を高めた装備内容はスポーツスターファンからも高く支持され、中古車市場でも引っ張りダコの状態が続く人気モデルであります。デビューイヤーは1996年で、Sはもちろんスポーツの頭文字。98年モデルからツインプラグ化され、ハイカムも内蔵。高回転の伸びは、スポーツスター史上最高のパフォーマンスと言われております。
2012年7月にスポーツスターを購入したばかりのハーレー乗り、YUKAさん。「カッコイイ!」って思い、即決で購入しちゃいましたとのこと。彼女の記事は、ウェブのレディスハーレー と、バージンハーレーVol.18 (2012年12月14日発売)で!
YUKA さんの XL1200S は後期型となる 03 年式で、リジッドマウント最後の年式。人気のある XL1200S の中でも、とりわけ注目度が高いマニア垂涎の1台であることは間違いございません。
とは言うものの、彼女はそんなことどーでもいいって感じで、一目惚れで買っちゃったという勢いみたいなものがまたカッコイイっす。ボクが能書きをたれていると、「ふーん、そうなんだ」ってな具合。そんなところがまたカッコイイのであります。でもボクはウンチクと言いましょうか、能書きが好きなんだから仕方ありません。彼女に聞いてもらえなかったので、ここで知ったかぶりをさせていただきます。
ハイカムや1気筒あたり2本のスパークプラグを装備し、圧縮比も 10.0 まで高められたXL1200S。フルアジャスタブル機構付きの前後サスペンションのおかげで、スポーティな走りが楽しめるんです。
まず、エボリューションスポーツスターは1986年に誕生しまして、当初は 1100 と 883の2本立てでした。ジェネレーターがオルタネーターに変更され、クラッチはスプリング式からダイヤフラム式になります。88年に 1100 が 1200 に排気量アップされ、フロントフォークはショベルヘッド後期から続いた 35mm 径から 39mm 径に進化。この年にXLH883 デラックスとハガーがデビューしています。
4速から5速になったのは91年でした。92年には 1200 がチェーンドライブをベルト化し、翌年には 883 もベルトドライブとなります。スピードメーターが電気式になったのは95年で、このとき燃料タンクのガソリンタンクは左側になり負圧式となったのです。
そしていよいよ96年に XL1200S がデビューします。3.25 ガロンタンクを備え、フロント 21 インチの XL1200C も当時にリリース。フロントのマスターシリンダーやウインカーのスイッチなども、このときに一新されております。翌97年には 2.2 ガロンのピーナッツタンクが 883 からも消え、1200 と同じ 3.25 ガロンタンクが採用されるのでした。
98年にはバッテリーをMF化。1200S はこのときにツインプラグ化され、1200 全機種でカムも変更されます。99年には XLH883 カスタムがラインナップに加わり、2000年にはXL883C とモデル名を簡略化します。
2002年には 2in1 マフラーを備える XL883R がデビュー。そして2004年にラバーマウントのニュースポーツスターが誕生するんですね。YUKA さんが聞いてくれなかったので、ここで書き連ねる次第でした。最後までお付き合いし読んでくれた方、お疲れさまでした&ありがとうございました。それでは雑誌版バージンハーレー Vol.18 (2012年12月14日発売) をよろしくどうぞ!
スポーツスターに乗るようになってから意識しだしたのは、やっぱりファッション! カラダのシルエットを綺麗に見せられる服を選ぶようになったとのこと。
バッグから白いボディのペンタックスを取り出し、ファインダーで構図を決めると、彼女は一枚ずつ丁寧にシャッターを切っていました。カメ女なんですって。愛車をきっちり撮影しておりました。
バイク雑誌各誌で執筆活動を続けるフリーランス。車両インプレッションはもちろん、社会ネタ、ユーザー取材、旅モノ、用品……と、幅広いジャンルの記事を手がける。モトクロスレースに現役で参戦し続けるハードな一面を持ちつつも、40年前のOHV ツインや超ド級ビッグクルーザー、さらにはイタリアンスクーターも所有する。