VIRGIN HARLEY |  第25回 110周年モデルやブレイクアウトなど人気機種は早い者勝ち!!ツーリング・ゼミナール 青木 タカオ

第25回 110周年モデルやブレイクアウトなど人気機種は早い者勝ち!!

  • 掲載日/ 2012年09月11日【ツーリング・ゼミナール 青木 タカオ】
  • 執筆/フリーライター 青木 タカオ

ハーレーダビッドソンの 2013年モデルが発表され、最近の話題はそればかりな感じですが、ここでもそのトピックス「110周年アニバーサリーエディション」について触れたい所存です。それにしてもハーレーって110年も前からオートバイをつくっているなんて「本当かよっ!?」ってツッコミたくなるぐらい驚愕です。1903年といえば日本はまだ明治時代で、日露戦争が起きる前の年。ライト兄弟が初の動力飛行に成功した頃だから、もはや社会科の教科書で見た時代。ちなみに同じアメリカの自動車メーカー、フォード・モーター社が設立されたのも同じ年で、ライバルのインディアンモーターサイクルにいたっては1901年に米国初のモーターサイクルを発表しているから、恐るべしアメリカのモーター文化! ヨーロッパでは 1880年代からベンツやピジョーあたりが四輪車を製造しており、その頃のアメリカでは蒸気で走るモーターサイクルがつくられていたそうです。

青木タカオさんの写真

メディア向け試乗会では FXDC と XL1200C の 110周年記念が登場。その2台に注目が集まりました。写真は 2013XL1200C ANV。

創業以来、数々の名車を世に送り出してきたハーレーダビッドソンですが、その代名詞ともいえるV型2気筒エンジンは創業後わずか6年の 1909年には登場しており、現在空冷モデルで採用される OHV の吸排気バルブ機構は 1936年のナックルヘッドで誕生。現在に至るまでもちろん部品の精度や材質、細部の見直しは幾度となく繰り返されてきましたたが「OHV」「Vツイン」という基本構成は変わることなく、独自の路線を貫き通してきた誇り高きオートバイメーカーであります。

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七宝焼きのバー&シールドをあしらった鍛造ソリッドブロンズ製メダリオンなど、専用装備を持つ 110周年アニバーサリーエディション。

さて、2013年モデルで 110周年アニバーサリーエディションが設定されるのは、FLHTK103 エレクトラグライド ウルトラリミテッド、FLHR103 ロードキング、FLSTC ヘリテイジソフテイルクラシック、FLSTFB ファットボーイロー、FXDC スーパーグライドカスタム、スポーツスター XL1200Cの全6機種で、各モデルとも千数百台の限定生産とのこと。日本に入荷されるのは 10パーセントにも満たないでしょうから、レアモデルとなるのは必須。欲しい人は早めに予約する必要がありそうです。

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専用のツートーンシートが採用されるのも 110周年アニバーサリーエディションならでは。座り心地がいい、ワンランク上の装備だ。

110周年アニバーサリーエディションでは、すべての車両にシリアルナンバーが配され、専用のエンブレムやタンクメダリオン、ツートーンカラーのシートなど限定モデルならではの特別装備を持ちますが、その詳細は VIRGIN HARLEY.com の特集記事 のとおり。各種ともセキュリティシステムとスマートサイレンを備える豪華仕様になっています。

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そして先日、HDJ の広報車として入荷したての FLHTK103 エレクトラグライド ウルトラリミテッドにいち早く乗ってきた。細部に至るまでプレミアム感タップリ!

節目となるタイミングに記念モデルを登場させるのはハーレーの伝統でありまして、記憶に新しいのはカンパニーの創業 100周年を祝った限定カラーを全モデルに導入した 2003年モデルや、2008年の 105周年アニバーサリーカラー。2006年にはダイナファミリーの誕生 35周年を記念した FXDI スーパーグライド、スポーツスター生誕 50周年を迎えた2007年には XL50 が限定車として売られました。

ボク個人としては、今回の 110周年カラーは落ち着いた雰囲気で、105周年や 100周年モデルよりも人気が出そうな予感。富士スピードウェイでおこなわれたプレス向け発表会でFXDC と XL1200C、その後に FLHTK103 に試乗しましたが、見た目だけでなく専用シートの座り心地がとてもイイ感じです。

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CVO のニューモデル、FXSBSE CVO Breakout (ブレイクアウト)。日本上陸はまだ先だが、予約は順調に入っているとのこと。

あっ、そうそう。2013年モデルでは FXSBSE CVO Breakout (ブレイクアウト) という CVO のニューモデルがラインナップに加わりましたが、HDJ 正規販売網では実車を見る前から予約が順調に入っており、大好評とのこと。110周年記念モデル同様に、早い者勝ちの状態になっているそうです。さぁ、迷っている時間はありませんよ! あれ……!? H-D ディーラーの営業みたいなオチになってしまいました。

プロフィール
フリーライター
青木 タカオ

バイク雑誌各誌で執筆活動を続けるフリーランス。車両インプレッションはもちろん、社会ネタ、ユーザー取材、旅モノ、用品……と、幅広いジャンルの記事を手がける。モトクロスレースに現役で参戦し続けるハードな一面を持ちつつも、40年前のOHV ツインや超ド級ビッグクルーザー、さらにはイタリアンスクーターも所有する。

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