第1回 何がよくてこんなに乗ったんだろう
掲載日/2011年07月27日
2006年に新車で買ったスポーツスター883を、5年間で7万4000km乗った。この数字は、ハーレーの世界では特別珍しくはないと思うものの、僕の中ではダントツ1位の新記録だし、これだけ走っても全然飽きていないことに、我ながらびっくりしている。
2006年に新車で買ったスポーツスター883を、5年間で7万4000km乗った。この数字は、ハーレーの世界では特別珍しくはないと思うものの、僕の中ではダントツ1位の新記録だし、これだけ走っても全然飽きていないことに、我ながらびっくりしている。
箱だけは付けるまい。あれを付けちゃったら、何かこう、自分の中の大事な一線を越えてしまいそうな気がする。そう思っていた僕が883に箱を付けたのは、確か新車で購入してから半年後。
ゼミナールというタイトルが付いているわりには、第1回目と第2回目は個人的な心情を綴っただけのような気がするので、今回は少しくらいは読者の皆様の役に立ちそうなタイヤの話である。
前回の原稿を改めて見直してみたら、冒頭でこれまでに履いたタイヤは6ブランド10セットと書いているのに、私的ランキングを7位から発表しておりました。すみません。これは大間違いです。
今回のテーマはライディングポジションである。このジャンルの話を書くとなると、 “○○のハンドルを付けたらグリップが手前に来て楽になった”、“△△製シートのおかげで足着きがよくなった”などという楽チン方向の話を期待している人がいるかもしれないが...
スポーツスターのブレーキ/クラッチレバーは、4本握りを前提としているかのようなゴツい作りである。このレバーを握っていると、“俺は今ハーレーに乗っているんだ”感が濃厚に味わえるものの...