ついに!! 2009年も残りわずかとなりました、皆様いかがお過ごしでしょうか? 毎度お馴染みメンテナンスコラムも最終回……ってのは冗談で、今年最後の更新となりました。2009年を美しく儚げに飾れるか? 芦田のペンが冴え渡ります、第7回メンテナンスコラム、気合いを入れていってみましょう!!
車検点検でご入庫のFXDL、マイナーチェンジ前の風格ある伝統の車両、通称“ローライダー”ですが、車検点検時にメカ魂にグッとくるツルツルタイヤを発見! お客様に連絡後して、ツルツルタイヤの危険性をホウレンソウ。「きっちりやってくれ」との指令をちょうだいし、中野店サービスやらせていただきましたタイヤ交換!
フロントタイヤの磨耗が著しく進行している場合、最も危険なのは悪路やウェット走行時の「タイヤロックによる転倒」です。こちらは車両に大きなダメージを与える上に死亡事故にも繋がります。特にフロントタイヤは相当のテクニックがなければ、ロックした車両を立て直すのは困難です。良質なコンパウンドが削れてしまった状態では、タイヤも本来の性能は全く発揮できないのです。これは高性能タイヤであっても同じことですので、こまめにスリップサインを確認してみてください。
タイヤのサイドウォールにカラーマーキングなど、ご覧になったことはございますでしょうか? これはタイヤの一番軽い部分を指しており、エアバルブとマッチングさせて相殺させる目的があります。これを揃えた上でバランサーにかけるのが最も基本的セオリーとされているのです。タイヤクリームなどは少なければ少ない方が良いとされていまして、揮発水分がタイヤ内に滞在して錆を進行させるとも言われています。水分が介在していると内部圧の熱膨張率も大きくなるので、最小限がベストですね。
広畑日産自動車・H-D事業部で経験を積み、25歳のときに「アメリカのディーラーに勤めたい」と単身渡米。アリゾナ、ラスベガスと約2年間におよぶディーラー勤務を経て帰国。現在はH-Dシティ中野店でメカニック主任として活躍中。V-RODでドラッグレースに興じるなど、幅広いハーレーライフの楽しみ方を知っている。