最近ナイトツーリングに興味津々で、走りたいなぁと思いつつも、多忙すぎて数ヶ月延期し続けているメカニック芦田です。ついに9月に入り、思えば今年は一度もツーリングに行けていません。しかし! そんな憂鬱も吹き飛ばし! 今日も工具を握り締めます! さぁ第4回メンテナンスコラム、いってみましょう!
今回は初歩的な部分に立ち戻り、残りわずかになったブレーキパッド交換の手順をご紹介します。車検点検整備にて入庫したこの車両、ブレーキパッドも当然分解整備。意外と気がつかないこの重要部品にはこまめに気を配りたいところです。
普段乗っていてなかなかじっくり見ることの少ないブレーキパッド残量、タイヤ空気圧などはマメに見ることがあっても、おろそかになりがちな部分です。点検整備時には無条件で点検項目に入ってくる場所で、この残量が尽きたときにはオソロシイ結末を迎えること請け合いです。今回ご紹介する点検ポイント、ぜひとも愛車チェックに生かしてください。
ブレーキパッドからのブレーキ鳴きというのは、メカニックの永遠のライバルです。鳴き止め措置としてはさまざまな方法がありまして、パッド自体の材質変更やチャンファーカット、スリットカット、スクイークシムなど、あらゆる方法があるのですが、一番重要なのはレコード針(パッド)とレコード盤(ローター)から止め作業に入ることが近道です。その後に発生してしまった音(振動)を制御するためには、アンプ(ハブ)やスピーカー(ホイール)まで手を入れることになります。しかしながらこの現象、決して故障ではないという点が言い得て妙かもしれませんね。
広畑日産自動車・H-D事業部で経験を積み、25歳のときに「アメリカのディーラーに勤めたい」と単身渡米。アリゾナ、ラスベガスと約2年間におよぶディーラー勤務を経て帰国。現在はH-Dシティ中野店でメカニック主任として活躍中。V-RODでドラッグレースに興じるなど、幅広いハーレーライフの楽しみ方を知っている。