白いヘルメットが主流だった1960年代以前とは異なり、1970年代に突入するとカラーテレビの普及に呼応し、さまざまなカラーリングや柄のヘルメットが多数生み出された。モーターサイクルのみならずファッション面に目を向けてみても、かなりカラフルなものが多いのも特徴的で、デザイン面においてさまざまなソースが昇華された時代と言っていい。
象徴的なのがモーターサイクル界の金字塔的存在である映画『イージー・ライダー』(1969年公開)にて、主演のピーター・フォンダが着用していたヘルメット、通称「STAR&STRIPES」である。星条旗がデザインされた斬新さは衝撃的で、世のバイク乗りに新たな価値観を与えた。その当時のアメリカには50社以上のヘルメットメーカーが存在するなど、現在のヴィンテージヘルメットカルチャーを形成する上でピークとなった時代だったと言える。
映画『イージー・ライダー』にて、主演のピーター・フォンダ扮するキャプテン・アメリカが着用していたモデルと同デザインのもの。1970年代のモダンスタイルを表している Space Age を象徴するデザインで、特に冒頭の作品に登場したことで爆発的な人気につながった。さまざまなヘルメットメーカーがこぞってこのデザインを模し、結果、いろんなタイプの Stars & Stripes が世に送り出された。
現行ヘルメットにも数多く復刻されているベストセラーデザインのタイプ、通称“サンダーボルト”。稲妻を表現したギザギザと要所にあしらわれたスター、そしてフレイクをまぶしたカラーリングとあらゆる要素が主張する個性の塊のような逸品。
1970年代デザインの代表的モチーフのひとつとされる「FLAMES」で、こちらはSAFETECH社製ヘルメット。多色グラデーションがサイケデリックさを表現している。柄モチーフだけでなく、色使いにも1970年代らしさが出ている。
ナチスドイツの軍用ヘルメットを模したことから、ついた名称が通称“ナチヘル”。当時の軍用ヘルメットもチョッパー用として販売されることに。この1970年代がチョッパー文化のピークとなったことも背景となっている。ラメラメサイケなカラーリングにアイアンクロスというデザインの組み合わせは、これまた1970年代カルチャーの象徴である。
ナチスドイツの軍用ヘルメットを模したことから、ついた名称が通称“ナチヘル”。当時の軍用ヘルメットもチョッパー用として販売されることに。この1970年代がチョッパー文化のピークとなったことも背景となっている。ラメラメサイケなカラーリングにアイアンクロスというデザインの組み合わせは、これまた1970年代カルチャーの象徴である。
サンドバッグに 浮かんで消える
憎いあんちくしょうの 顔めがけ
たたけ! たたけ! たたけ!
俺らにゃ けものの血がさわぐ
だけど ルルル……
あしたはきっと なにかある
あしたは どっちだ
親のある奴は くにへ帰れ
俺とくる奴は 狼だ
吠えろ! 吠えろ! 吠えろ!
俺らにゃ 荒野がほしいんだ
だけど ルルル……
あしたはきっと なにかある
あしたは どっちだ
少年院の 夕焼け空が
燃えているんだ ぎらぎらと
やるぞ! やるぞ! やるぞ!
俺らにゃ 闘う意地がある
だけど ルルル……
あしたはきっと なにかある
あしたは どっちだ