ハーレーに乗っていると必ず2年に一回(初回3年)受けなくてはいけないのが車検です。今回はその車検のお話です。
点検調整中。
オートバイや四輪車に乗っている人ならだれでも知っている車検ですが、正式名称は継続検査といいます。一般道を走る車両は国の定める保安基準を満たしている必要があり、適合しているかを検査するのが継続検査というわけなんです。
継続検査は各都道府県にある国の出先機関である陸運支局もしくは指定工場(いわゆる民間車検場)でのみ行うことができ、皆さんはディーラーさんなどに依頼していずれかの方法で継続検査を行われているかと思います。その際必ず2年点検を行う必要があり、継続検査と2年点検で一般的に車検整備とよんでいます。当実習ではこのふたつを流れに沿って行っていきます。
車検場見学(卒業生登場)。
作業手順は二人一組で、一人が作業指示する検査主任役もう一人が作業者役として、受け入れ検査 → 作業指示 → 整備作業 → 中間検査 → 整備作業 → 完成検査 という形で行います。点検・整備個所は60項目以上におよび、エンジン・車体・ブレーキなどを点検整備していきます。同時にお客様の依頼として設定した、エンジンオイル交換/ブレーキ液交換/クラッチ調整なども行っていきます。ベーシックな作業なんですが作業頻度が高いのでこの2年間で何回も訓練させています。
完璧に仕上がったところで検査機器による検査を行います。保安基準に適合しているかを確認する検査です。主にヘッドライト/スピードメーター/排気騒音/排気ガスなどを測定します。日本には原付から大型トラックまで8000万弱の車が登録されているそうで、一切規制がなければ公害だらけになりますので厳しい基準が設けられていて、それに適合しているかをチェックしていきます。
最後に近くの品川陸運支局にて検査官に丁寧に設備の説明をしていただき、たまたまハーレー専科の卒業生が来ていたので、ラインを見学と相成りました。
以上、自動車検査実習でした。