朝の通勤ラッシュの中、自宅のある千葉県から東京・世田谷にある「警視庁交通安全教室センター」までオートバイで行きました。途中で事故渋滞があり国道の車はほとんど動けない状態でした。その間をすり抜けて、ほぼ予定時間通りに目的地に到着。こんなとき、オートバイは便利ですよね。同じ距離を走るのにしても自動車より燃費もいいから財布にも優しいし、道路もあまり選びません(一方通行でも“二輪可”もあります)。
講習の前の事前説明です。
さて、この日は猛暑日で朝から非常に暑かったのですが、講習では長袖、長ズボンにプロクテクター(腕、ひざ、胸部)着用ですので、さらに暑さが倍増します。もう汗が止まりません。ある学生が教官に「プロテクターを着用しているのですか?」と質問をしました。すると教官は、服をまくり上げて見せてくれました。シャツは汗だくになっていました。「安全が第一だからね、僕たちもしっかり着用しているよ」。オートバイを運転中は、万が一の場合、道路に投げ出されます。体を保護するためにもなるべく肌を露出しないように心掛ける事が必要だと思います。しかし周りを見渡すと、半ズボンやサンダル履きの人などをよく見かけますが“ぞっ”とします。安全意識の低さを感じます。
かっこいい!さすがですね!
この日の講習で教官が最も強調していたのは「危険状態に陥らないための運転方法」です。加速・減速・停止・旋回などさまざまな状態での適切な操作を学びます。ポイントはオートバイと運転者の重心を同じにすること。自分のイメージ通りに走ることができます。講習の最後に、白バイの後ろを受講者全員が追走しました。テクニカルコーナーだらけのコースを徐々にペースアップしながら走るのですが、学生たちはみな脱落、追走できたのは私だけでした。普段、学校ではオートバイに乗っている姿を見せることはないので、「白バイ隊員みたいなプロでなくても、運転技術は向上させることはできる」的なイメージが学生に伝わり、危険を回避する技術が身に着けば、と感じました。