バージンハーレーをご覧の皆さん、はじめまして。2009年よりバージンハーレー編集部員として着任した“ジャージー”タナカと申します。初代編集長ターミーさんが去った今、新たにこのサイトを背負って立つ才能豊かな逸材として大抜擢されました。実はワタクシ、以前からハーレーには憧れていたものの、一度もハーレーを所有したことがありませんでして…そこで! 今回の着任を機に「思い切ってハーレー買うて、とことん乗り回して経験したことをネタにしてまおう!」というあつかましい企画を立ち上げちゃいました。ハーレーに乗りたいと思っている人、これからハーレーライフを楽しもうという人には必見!の、ハーレー“ど”シロートによる体当たり企画です。記念すべき第1回は、僕がスポーツスターに出会い、購入するまでの流れをご紹介します。
バージンハーレーの担当になったはいいけど、未だハーレーには乗っておらず…という日々を過ごしていたある日、取材で訪れたディーラー店「ハーレーダビッドソン練馬」にて、僕は一台のスポーツスターに目を奪われました。2008年式のスポーツスターXL1200Rで、昨年モデルではあるものの、試乗車として使われていたことから走行距離が300キロにも満たないいわゆる新古車です。何より惹かれたのはそのスタイル。練馬店オリジナルのカスタムが施された一台で、タンクはXL883用のミニタンク、XL1200Nナイトスター仕様のパンチングされたフロントフェンダー、ハーレー純正のソロタックシートなど、本来の1200Rをよりスマートなスタイルにまとめたカスタム車両です。
H-D練馬店オリジナルカスタムのXL1200R
そしてもっとも印象的だったのは、全体のペイント! 従来のパシフィックブルーパールで鮮やかにまとめられてあり、そこに1978年に登場したKLHアニバーサリーモデルの「HARLEY-DAVIDSON」ロゴが描かれているではありませんか。「スタイリッシュ&旧車風」というテーマの元にカスタマイズされたこのスポーツスターに、僕の心は奪われてしまったのです。それでもハーレーは決して安くない買い物。「勢いで買うにはデカすぎる」という理性が働き、それからは朝から晩まで「ハーレー購入」という現実と向き合う日々が続きました。
結局数日悩んだ末、購入を前提にお付き合い…じゃなくて、もう一度このスポーツスターをじっくり見てみようと練馬店を訪れました。そこで大竹店長から衝撃のひとことが! 「このスポーツスターについて問い合わせてこられた方がいらっしゃったんですよ」と言うではありませんか。このまま再び「悩みの螺旋」に迷い込み、優柔不断な男として過ごしているうちにほかの人に奪われたとあっちゃあ、悔やむに悔やみきれない。青いスポーツスターを前に、自問自答を繰り返すジャージー。そして「大丈夫、後悔しない!」と言い聞かせ、ついに…「このスポーツスター、買います」と、漢(おとこ)の決断を下したのであります。やはり最後の一手は、「勢い」ということでしょうか。ああ、このときの大竹店長の笑顔は一生忘れません…(笑)。
再びスポーツスターにまたがり…決心はついた!
早速購入の手続きに入った僕ですが、そのまま納車を迎えたのではあまりに芸がない。天下のバージンハーレー編集部員なのだから、何がしかのオリジナリティを付け加えたいと思い、大竹店長にカスタムの相談をしました。購入も勢いなら、カスタムも勢いさ!とばかりに、純正の「ミニエイプ・ハンドルバー」に、新しく登場したカスタムパーツ「ドーム・ビレットスタイルミラー(サテンブラック)」、そしてメーターをXL883用のスピードメーターひとつにしてもらったのです。 しかし勢いでお願いしたため、実際のスタイルをきちんとイメージできておらず、「納車の際にどんな姿で現れるのやら…」とわずかな不安を抱いたまま、納車日を迎えることになりました。
いよいよ納車日。期待と不安を胸に練馬店を訪れると、大竹店長が笑顔で出迎えてくれました。「タナカさんのスポーツスター、店頭にご用意していますよ」と言われ、はやる気持ちを抑えながら外に出ると、以前見たときとは少しばかりスタイルを変えた青いスポーツスターがそこにいました。僕の中にあった不安のひとつが「ミニエイプ・ハンドルバーが似合っているのかどうか」でしたが、実際はすっきりと収まっていました。むしろ従来の1200Rにはないスタイルにまとまっているのです。「購入時のカスタムの要望を聞いたときは、『ヘンなカスタムを言うもんだなぁ』と思いましたが、実際に組んでみたら結構カッコよかったんですよ。驚きました」と大竹店長。ヘンだと思ったんならそのときに言ってくれたらええのに…。
装いを新たに、スポーツスターXL1200R納車!
そしてハーレー購入時の恒例行事「納車式」が始まりました。スペアキーが収められた特製キーボックスとアメリカ本国からこのスポーツスターを運んできたタイダウンベルト、記念の写真立てをいただき、それらを手に新しい愛車の元へ。メカニックの高橋さんが取り扱いに関する説明をしてくださっているのも耳に入らず、ただただスポーツスターに見とれるばかり。ひと通りの説明が終わり、いよいよエンジンスタート! 心地よい鼓動がスポーツスターを震わせ、念願のハーレーライフの始まりを感じさせてくれました。
無事納車式を終え、ハーレーライフの始まり!
ついにハーレーオーナーとなったジャージー、これからはこのスポーツスターとともに、日本全国津々浦々まで取材に行かせていただきマス!
夢が膨らむハーレーライフを影で支えてくれるのが、各地に点在するディーラーだ。購入からメンテナンス、修理、トラブル時のサポートに加え、各ディーラーでさまざまなイベントが催されており、ハーレー乗りの楽しみをさらに広げてくれている。ディーラーとのお付き合いからハーレーのことを学べば、きっとあなたのハーレーライフはより楽しいものになるだろう。
バイクに関する知識は皆無だが、バイクに乗るのは大好きという関西人。バージンハーレー編集部に配属されてからハーレーに乗り出した初心者で、それを武器に「腰の低い取材を心がける」などと抜かすフトドキ者。スポーツスターXL1200R所有。