VIRGIN HARLEY |  チョッパー見聞よっしーのハーレーライフ

チョッパー見聞

  • 掲載日/ 2007年08月24日【よっしーのハーレーライフ】
  • 執筆/よっしー

初カスタムショー
初チョッパーショー

女子ライダーよっしーコラムの画像

8月下旬というのに、まだまだ毎日暑いですね~っ!! 海水浴にBBQにと夏を満喫しているよっしーです。みなさんはこの夏どんな風に過ごされているんでしょうか? 周りには盆休みを利用して、遠くまでツーリングに行ったなどという話をちらほら聞きますが…。正直、こうも猛暑が続くと日中にバイクで出掛けるのはかなりの勇気が要りませんか(笑)? 私も前回のコラムでの体験のせいか、暑さに軽くトラウマになってしまって…だって真夏の日中に乗るとオイルタンクが熱いんですもん。渋滞に巻き込まれると内腿を火傷しそうになりましたから。なので、最近はちょっと知恵を働かせ、午前中や夜にプチツーを楽しんでいます。そんな中、兵庫県神戸市のポートアイランドで「ニューオーダーチョッパーショー」というチョッパーばかりを集めたショーがあると聞きました。ハーレーに乗り出してはや1年半、今だこのジャンルのハーレーに出会っていなかった私は行ってみることにしたのです☆ もちろん電車で(笑)。日中の都会は怖いですからね~。渋滞とか、大量の排気ガスとか。うんうん。言い訳はこれくらいにして・笑。

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滋賀県からいざ会場へ出陣です! 会場近くで乗り換えてモノレールに乗ると、若くてピチピチのギャル(?)が沢山乗っていました。「チョッパーって女の子にも人気あるんやな~~」と感心しながら会場のある駅で降りると、ギャルはみんな違う会場の方へ歩いていきます…。近くで大きなライブがあるようです。ちょっと早とちりしてしまいました(照)。会場に着くと、先ほどの光景とは打って変わってたくましいお兄さんがウジャウジャと…。イメージ通りです!! 女性もちらほら見えます。会場の雰囲気は今まで私がお邪魔したイベント(そんなに行ったことないケド)とは少し違う感じ。チョッパーのショーだけあって、どちらかと言えば年齢層は普段私が出会うハーレー乗りより若め。服装もバイクに乗るための服というよりは、街を歩いてもお洒落な服装の方ばかり。バイクに乗る時も、お洒落第一の私としてはとても参考になります! 

先っちょが長いバイクだけが
チョッパーじゃないみたいです

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中に入るととたくさんの来場者と展示されているバイクの台数にちょっと驚きました。こんなに大きなイベントだったんですね。すごい活気です。何でも関西ではカスタムバイクが集まるイベントはこのショーくらいしかないんだとか。そんな話を教えてもらいながら、会場を歩きはじめました。まず最初に驚いたのがバイクの形! みなさんはチョッパーと言うとどんなバイクを想像されるでしょうか? フロントフォークが“にょーん”と長く突き出されていて、ハンドルが高く、シートは低いところに。そんな形をイメージする方が多いんじゃないでしょうか? 私もソレを想像していたのですが…。チョッパーのイメージが少し変わっちゃいました☆ もちろん想像通りの、期待を裏切らないチョッパーもありましたが、とにかくちっちゃく作られたチョッパーや(125ccくらいの大きさのもありました!)、一見普通のバイクに見えるモノなど、スタイルはイロイロ。ただ全てに共通しているのは、1台1台がとても個性的だと言うこと。

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編集部の方に聞いたところ、そもそもチョッパーと言うのは『チョップ』が語源だそうです。アチコチをチョップ(切る)して自分だけの個性的な1台を作る…そういう意味なんだそうです。編集部の人も「チョッパーのことは詳しくは知らない。深い世界過ぎるから」だそうです(笑)。確かな定義は無いらしいですが「これめっちゃカスタムしてるやんっっ!!」というバイクはすべてチョッパーと呼んでもいいんでしょうか…。編集の人は「ムリして知らなくていいよ。ショーなんだから、気楽に楽しめばいい」と言っていたので、難しいことを考えるのはやめましょう。会場を回っていると、私の目に飛び込んでくる1台のバイクが。『か、かわいい~~♪』何が可愛いかって? それはポップでキュートでちょっとワイルドなピンク色のタンク! それだけ!! チョッパーショーに来ているのだから形を見ろよって感じですよね。でもね、チョッパーって全体的に色合いの可愛いモノが多い気がするんですよ。まぁカスタムバイクなわけですから、見た目も重要なポイントなのでしょう。色にこだわるのも当たり前なのかな。ジョン(愛車の名前ですからねっ)を買った当初は「ピンクレンジャーになるっっ!」と言って聞かなかった私ですから、興奮しちゃって。ダンディージョンに飽きてきたら、ピンクレンジャー作戦を実行してやろう…と、こっそり心に誓ったのでした。

見たことのないカタチを見ると
表現する言葉が浮かんできませんっ

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さらに会場をグルグルしていると、思わず駆け寄ってしまったバイクがありました。

『ちょ~~かっこいいっっ!!』

バイクについての知識があまりない私には、こんな単純な感想しか言えないのですが…とにかくカッコいいんです! どこがどうなっているかは分かりませんが、なにしろイケメンなバイクで(笑)。「ヤンチャな大人」と言った雰囲気です(意味わかんないですか…?)。全体的に黒でまとめてあるんですが、その黒がマットな黒で渋い! そこに入っている赤のラインがなんだかモダンです。じっくり観察していると、付いているパーツも見たことのないようなものがたくさん! エンジンに付いていた木製の取っ手みたいなのはエンリッチナー?? 木製って…そんなんありなんですね~。他にも変わった(面白い?)部分もたくさんありました。

『このリアフェンダー…位置が何か変っ!!』
すると後ろから声が…。
『変って言われた~(泣)!』

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…なんとこのバイクのカスタムを担当したメカニックのお兄さんでした。あわわわ~ごめんなさい…。後から聞いたところによると、カッコよく見せるためにフェンダーとタイヤの隙間を小さくするそう。おそらくそれで位置が変に感じたみたい。変って悪い意味で言ったわけじゃないですからね(笑)。お兄さんに話を聞きながらバイクを見ていると…

『このマフラーの先に付いている四角いヤツは、何か分かる?(注:大きなサイレンサーを指して説明を受けていました)』
『…何か入ってるんですか?』
『消音装置が何層にもなって入っているんだよ。』

このバイクはこんな渋いスタイルなのに音は控えめなんだそうです。紳士ですね。わは☆しっかし、こんな色々なパーツをカッコよく組み立てられるなんて。これは技術だけではなく、感性の問題ですよね。感性と技術でこんなカッコいいバイクが作れるんだ~尊敬尊敬☆

タトゥーの実演もありました
痛くないんでしょうか??

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会場にはバイクの他にもいろいろなショップが出展していました。タトゥーの実演なんてのもやってましたよ~!! ワンポイントのモノなら、その日で仕上がるんだそうです。すっごい痛そうですが…。他にもヘルメットに筆で模様や絵を描いてくれるショップや、革製品の店やシルバーアクセサリーのショップもありました。お洒落なライダーになるためにはアクセにもこだわらないとね♪ うんうん。会場を1回りした後で、駐車場にも行ってみました。チョッパーのショーですから、もちろんライダーの来場者が多いわけで、駐車場もたくさんのバイクが見られるお楽しみスポットなんだそうです。ずらっと並ぶバイクはなんだか昔遊びに行ったスポーツスターミーティングを思い出させますね。車種はさまざまで、形もチョッパーに限りません。原付から普通の国産バイクまでイロイロ。どんなバイクに乗っている人でも、チョッパーショーを楽しみに来ているようです。

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その中に会場から引っ張り出してきたのかと思うようなチョッパーが1台停まっていました! 「これ、ここまで乗ってきたんやぁぁ~。」と感心してしまうような、超ロングなフロントフォークです。あまりに長いので人が下を行き来できちゃいますよ(笑)。街の駐車場ではお目にかかれないようなバイクが、この会場の駐車場では山盛り見ることができるんですね~。なんだかとても身近に感じられて楽しかったです。さてさて、初めてチョッパーという分類のバイクを間近で見た訳ですが。チョッパーと言われるバイクに関わりのなかった私ですが、実際に現物を見てみると案外楽しいもので行って良かった~と思いました☆ 乗りにくそう…ただそれだけがチョッパーの印象で敬遠しがちでしたが、実際はメカニックさんやライダーさんのこだわりが詰まった素敵なバイクなんですね。チョッパーを作る方とも少し話すことができましたが、怖そうな人もいれば優しそうな顔の人もいました。バイクって、乗りやすさにこだわる人、見た目にこだわる人、早さにこだわる人…ライダーにもいろんな考え方の人がいますが、どれにこだわっていようが何かにこだわって大事にされているバイクと言うのは素敵なんだ~と思った1日でした☆

プロフィール
よっしー

22歳。2級建築士の資格を持ち、将来は建築家を目指すがんばり屋。デグナーのカタログモデルを務めたことがきっかけでハーレーに出会う。原付からいきなりスポーツスター乗りに。ハーレーはまだまだ勉強中の身だけれど、成長が楽しみな女のコ。愛車はXL1200S(愛称ジョン)。

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