私の部屋は西向きの窓があり、午後から日没まで太陽がダイレクトに差し込んできます。今日ふと気づくと、日差しがきつくて汗をかいてました…笑。すっかり春ですねぇ(こんなことで春を感じる私って…笑)。桜も満開を迎え、街を走っていると、桜のピンクの花びらがあちこちで目に入ってきます。ふんわりふんわり。風もトゲがとれてきた~♪ そんな折、とある方がツーリングを企画しているという情報をキャッチしました。なんでも、舞鶴へ美人姉妹に会いに行くとのこと。美人姉妹が営む、ライダーに有名なお茶屋さんがあるらしいのです。なんて楽しそうなツーリング♪ それに舞鶴のお茶屋さんの話は知り合いから以前聞いたことがぜひあり行ってみたかったのですっ。
早速、ツーリングに参加させて頂くことになりました。わ~いわ~い。今回ツーリングを企画されたのはミスター大阪(笑)、通称“BUCO兄さん”。あ、ヘルメットの「BUCO」ファンの方ではありませんので、勘違いしないで下さいね。以前「グローリーホール」さんに遊びに行った時、知り合った方です。それから何度かツーリングに参加させて頂いたり、髪のカラーリングをして頂いたり(BUCO兄さんはカリスマ(?)美容師さんです)と親交がある方なのです。BUCO兄さんはコワモテですが、実は優しい方で、普段から「みんなが困るときもあるから」と寒い時用のカイロ、マフラーや果てはインナーダウンまでハーレーのツアーバッグに常時積んでいるんです。私も一度寒さのあまりフルセットを借りた記憶があります。その節は本当にお世話になりました。…冬を舐めていてすいません。BUCO兄さんの企画するツーリングには、いつもおしゃれで個性的な面々が集まり、すっごく楽しいんですよ~~。うふふ。
今回のルートですが、兵庫県の能勢にある「道の駅くりの郷」に、朝9時30分に集合。そこから173号線をひたすら北へと向かいます。集合場所まで約2時間程の道のりを、私は一人で行かなければなりません…方向感覚はゼロなのに…不安です。前日に入念に道の駅までの地図をチェックし、荷物を並べて準備万端でお布団に入りました。そして当日! 目が覚めると9時50分でした。「えっっ! 9時50分?!」。集合時間をすでに20分も過ぎています…。「遅刻や~っ!」と、急いでBUCO兄さんに連絡。
私 『あのぉ~・・・、今起きました。えへ。』
兄 『…えへ(怒)?』
私 『…今から追いかけますっ!汗』
兄 『今から来るんかい~~っ! マジ?』
マジです! もちろん行きますっ! すっごい楽しみにしてたんですからっ(ごめんなさい、泣)。というわけで、遅刻の私は直接舞鶴へ。超高速で用意をして(でも朝御飯だけはしっかり食べました(笑)。だって、体力勝負ですからっ!)、10時半に出発。入念に準備した地図は無視して、最短ルートで舞鶴を目指します。普段乗りなれていない高速道路を使って舞鶴の南の丹波までぶっ飛ばしました。飛ばしすぎたせいか、高速を降りるとヘルメットのシールドにはチッコイ虫がいっぱい張り付いています。丹波からは27号線をひたすら北上します。この道がまた景色が綺麗でっ…と景色に見とれている場合ではありませんね、急がなくちゃ! こっそり景色を楽しみながら、進みま~す(笑)。天気は快晴、風も暖かく素直で気持ち良い~。給油したときにBUCO兄さんに連絡すると『とれとれセンターに居るから。待ってるよ~。』。舞鶴市内の最初の目的地で何とか合流できそうです。わ~い、良かった。ノリノリで残りの道を飛ばしました(制限速度ギリギリで・笑)。とれとれセンターに到着、やっとこさ合流です。
とれとれセンターに着いた頃には、すでに1時を回っていました。急いでみんなを探すと…いました! みなさん昼食を食べ終え、すっかりリラックスムードで雑談中です。恐る恐る近づいて行くと「こら~。土下座や~~~笑」…と一喝されちゃいました(えへ)。ひとまずメンバーの方々に、挨拶して回ります。参加者はツアラー4台にスポスタ5台の計9人。初めて会う方もチラホラいます。「よく来たね~。途中で何回か待ってたんよ~」と、声を掛けてくれたのは以前BUCO兄さんのツーリングでお会いした「にーやんさん」(兄さんやらにーやんさんやら、ヤヤコシイ…)。ツアラーに乗っていて、BUCO兄さんと同じ美容師さんです。 ハーレーのツーリングに参加していると、こんな風にライダーの知り合いが増えるから楽しいんですよね。同じ道で同じ風を感じながら走るせいなのか、人見知りの私も自然と仲良くなれちゃいます。私はお腹が空いていなかったので昼食はパスして、センターの中をチョロッと散策しました。中は市場のようになっていて舞鶴港で採れた海の幸がいっぱい! それをその場で食べることができます。私以外の皆さんは、いくらやら焼き鯖やら海の幸を満喫されていました。せっかく舞鶴までやってきたのになぜか焼きそばを食べている方もいましたが…さすがは大阪人(笑)。
少し休憩して、次の目的地へ向かいます。場所はとれとれセンターのすぐ近くにある「スカイタワー」! 舞鶴の有名なリアス式海岸が一望出来るとのこと。ただ、タワーのある展望台まで、少しうねうねの山道を登らなければいけません。前後をツアラーに挟まれながら必死で山を登ります。いつも不思議なのですが、ツアラーってあんなにでっかくて重いのにカーブもスイスイ曲がっていけるのはなんででしょうね。私なんてスポスタなのにフラフラしていますよ(悲)。根本的な運転技術の問題なんでしょうか…。到着すると四方には雄大な景色が広がっていました。展望台からリアス式の入り組んだ海岸線が一望できるんですよ。少しかすんだ景色の中に小さな島が浮いていて、後ろには絵に描いたような山並みが続きます。なんだかテレビで見た中国の山奥のよう。下方を覗き込むと、自衛隊の港が小さく見えます。せっかく来たんだから、と言うことで展望台にあるスカイタワーにも登りました。感想はと言うと…う~ん、登らなくても良かったかな(笑)。確かに景色は綺麗に見えるのですが、展望台からの眺めとあまり変わらなかったような…。まぁ、200円で登れますから興味のある方は登ってみて下さい。どっちにしろここの景色は最高ですよ~星3つ☆☆☆!
さてさて、綺麗な景色も満喫したところで最終目的地「流々亭」へ向かいます。流々亭は舞鶴の市街から少し山手に走っていかなければなりません。さっき見下ろしていた自衛隊の戦艦や、赤レンガの倉庫街を抜けて行きます。舞鶴は寒い地域なので、ちょうど今桜の満開を迎えているようで、道端のあちこちに見事な桜並木が広がっていました。ピンク色の景色には心が癒されますね♪ 山を越えたところで流々亭へと続く細い側道へと入って行きます。ここからが大変でした。そんなに距離は無いのですが細い上に路面が悪く、その上かなりのグネリ具合で急勾配…。慎重に慎重に進みました。最後の急カーブを曲がると、お寺の前にぽつんと建物が。流々亭です!
うきうきしながらバイクを止めていると、美人姉妹が出迎えてくれました。「いらっしゃいませ~♪」☆ お店はレトロな和風建築で、客席は土間を上がった畳の部屋。部屋には廊下も兼ねた縁側があり、すごく風流な感じです。「ここは以前お寺の僧侶さんが使われていたんです。今はそれをうちが借りているんですよ」とは妹さんの言。どうりで趣がある訳ですね。建物だけでなく、メニューにもこだわっています。名物メニューは“抹茶コーヒー”。コーヒーの中に抹茶が入っていて、飲むとほんのり抹茶の香りがします。それからお蕎麦。期間限定の“お煮蕎麦”は、野菜がごろごろ入っていてあったまるぅ~。結構ボリュームがあるんですが、サッパリしているのでぺろっといけちゃいます。麺は滋賀県から仕入れておられるそう。同じく使っておられる陶器も滋賀県の信楽焼なんですって。へぇ。なんだか嬉しいな(滋賀県民なもので)。「ここに来ると、くつろぎすぎて眠くなるねん!」とBUCO兄さん。確かにコーヒーを飲んでいると、暖かい上に畳ですからお昼寝したい気分になります(笑)。本当に落ち着く空間ですよ。
帰りはせっかく来たので、前のお寺を参ってから帰ることになりました。このお寺は「松尾寺」と言って西国観音霊場の第29番札所でもあり有名なお寺です。建物はかなり古いようで、継ぎ手や仕様を思わず見入ってしまいました。そうそう、そういえば入ってすぐのところに桜の大木が生えていたのですが「あれ? 花がない!」。訳を聞いてみると「今年は蕾の時に鳥が蕾を食べてしまって…いつもは本当に綺麗なんですけど」と妹さん。そうだったのかぁ…残念。これは、また来年も来るしかないですね。うんうん。帰りは国道173号線を皆さんと一緒に走り、途中で一日お世話になったみなさんにお礼を言い大阪組と別れ京都へと続く国道を9号線を一人で走って帰ります。流々亭を出たのは夕方6時過ぎだったので(少しくつろぎすぎたかな・笑)、国道9号線に入る頃には日はすっかり落ち寒くなっていました。道も途中渋滞していたりで、家に着いた頃には9時を回っちゃっていました…。が、不思議なことに今日は家に着いてからも元気でした。つい2~3週間前までは真冬の気候だったので、寒さと疲れで帰ってくると途端に電池が切れていたのですが、寒さって思っている以上に疲れるんだなぁぁ~と、改めて思い知りましたね。
今回のツーリングで分かったのは、舞鶴って意外と近いということ。それから「寒さには注意!」ということ(それだけか! って感じですね・笑)。遠いと思っているところでも、快適に走れる“道”のチョイスと、暑すぎず寒すぎない“気候”があれば、案外スムーズに走れるものなんですね。1年間ハーレーに乗ってきて、少し走り慣れたというのもあると思いますが、やっぱり走る環境って大切! これからハーレーを買おうと考えている方や長距離に初めて挑戦される方は、行く前の地図チェックとお天気チェックを忘れずにっっ。それだけで楽しさ倍増ですよ~♪ それから最後に、今回お世話になったBUCO兄さんはじめ一緒に走ったみなさん! 遅刻したにも関わらず暖かく迎えて頂き本当にありがとうございました☆
感謝、感謝。また参加させて下さいね☆
22歳。2級建築士の資格を持ち、将来は建築家を目指すがんばり屋。デグナーのカタログモデルを務めたことがきっかけでハーレーに出会う。原付からいきなりスポーツスター乗りに。ハーレーはまだまだ勉強中の身だけれど、成長が楽しみな女のコ。愛車はXL1200S(愛称ジョン)。