VIRGIN HARLEY |  クラッチ軽量化よっしーのハーレーライフ

クラッチ軽量化

  • 掲載日/ 2007年03月04日【よっしーのハーレーライフ】
  • 執筆/よっしー 取材協力/GLORY HOLE、ハーレーダビッドソンブルーパンサー

ハーレーデビューから祝☆1年
ご褒美にクラッチをカスタム!

女子ライダーよっしーコラムの画像

祝☆1年~。この2月でハーレーに乗り出して丸1年を迎えました! 大きな事故も立ちゴケもなく、無事に1年を過ごせたのはひとえにっっ!!…私ががんばったからですよ(笑)。「去年の今頃は何をしていたっけ?」なんて思い返すと、なんだかしみじみしちゃいます。そういえば最初は信号で止まるのもフラフラでした。最初についていたマフラーは爆音でしたし…。徐々にカスタムをして、運転にも慣れ、やっと自分のバイクらしくなってきたような気がします。こまめにジョン(注:スポーツスターの愛称)で外出するようになったし、発進・停止もかなりスムーズに! すっかりジョンは私にお似合いに…? いや、ちょっと待てよ…。そういえば私、乗り出した時から気になっていた重要なポイントを1つ忘れていました! クラッチです! 最初に乗り出した時に一番苦労したのがクラッチの重さに慣れることでした。ずっと50ccのエイプに乗っていたので(バイクは排気量が多くなる程クラッチが重くなるらしい)ハーレーのクラッチは重くて重くて(泣)。徐々に慣れてきて、苦しみながらも真夏の四国ツーリングや街の渋滞を乗り越えてきましたが、やっぱり乗っていると「重いなぁ…」といつも嘆いていました。冬になるとグローブも厚手になるので、重さが更に身にしみるんです。長時間乗ると、次の日胸筋あたりが痛くて…。

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そこで今回ついに…クラッチをカスタムすることにっ☆ わ~い♪ 前々から噂には聞いていたのですが、クラッチを軽くするためのスペシャルパーツがあるらしいんです。それを取り付けたハーレーに乗らせてもらったことがあるんですが、その時の感動は今も忘れません(大げさ?)! その時からず~っと「軽くしたい、軽くしたい」と思い続けてきたくらいです。そしてついに1年の片思いを経て、やっと取り付けることとなりました(笑)。とは言うものの、いろいろあるクラッチ軽量化パーツの中で、どれがどう違うのかなんてことは全く分かりません。パーツのチョイスはVH編集部の方と今回お世話になる「グローリーホール」の小山さんにお任せしました。詳しい人に任せるのが一番ですからねっ。私の知識と経験で選ぶのはよくありません(そーだ、そーだ☆)。結果、編集部の方たちが選んでくれたのは「VPクラッチ」というパーツ。なんでも、数あるクラッチを軽くするパーツの中でも、「VPクラッチ」は軽さと信頼性が一番とのこと。マニアな編集部の人が「遠心力がギューンとなって、クラッチがバカーンと軽くなるねん」と、私を馬鹿にした説明をしてきました。仕組みはなんだか良く分かりませんが、とにかく凄いと言うことですね(笑)。

VPクラッチの取付ついでに
他のトコもメンテしちゃいます

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取付は、「カスタム車試乗」の回でお世話になったグローリーホールさんで行います。通称「セクシーメカニック」佐川さんが直々に取り付けしてくれます。VPクラッチのことをあまり理解していなかった私ですが、取り付けるときには「プライマリーカバー」を外す必要があるらしいです。「プライマリーカバー」とは左足元にあるでっかいカバーのことなんですって。おおごとになってきましたね~☆。「カバーを外すときに中に入っているオイルは抜かなければダメ」とのことなので、ついでにグローリーホールさんで扱っている噂の「アッシュ」オイルも入れてみることにしましょう。オイルが汚れているせいなのか、最近ギアチェンジが気持ちよくできなかったんですよね。そんな話をしていたらイケメンメカニック佐川さんが「…じゃあASHだな」と決めてくれました。なにが「じゃあ」なのかわかりませんが、佐川さんの言うことには逆らえません。あ、佐川さんは一見コワモテですが、実はお茶目でカワイイ人なので信頼することにしたんですよ(笑)。

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さて、突然ですがみなさんプライマリーカバーを外したところって見たことはありますか? 私は今回初めて見たんですけど、あれスゴイですね~☆。カバーの裏にあんなゴチャゴチャとした機械が隠れていたことに私は驚きです!  自分のバイクにチェーンが付いていることを初めて知りました(注:プライマリーチェーンのこと)。カバーの中では、たくさんのチェーンがグルグル巻きになっていて、エンジンから伝わってくる力をリアタイヤに伝えているんですって。これから取り付けるVPクラッチは、このチェーンが巻きついている後ろ側のドラム缶みたいなところに取り付けます…こんな言い方でいいのかな(汗)。ここに遠心力で動く金色のプチドラム缶を取り付けることで、クラッチを切るときにあまり力をかけなくて済むようになっちゃいます。ちゃんと説明を聞いたんですが、どうして軽くなるのかは分かりません(笑)。佐川さんの手際の良い作業を横で見ながら、原理を必死で理解しようとしたのですが、脳みそが爆発しそうになるだけだったので諦めました。とにかく、ここを触れば軽くなるんですって!

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作業を見ていると、チェーンに残っていたオイルがぽたぽた落ちています。「こんな所でオイルは使われていたのね…」と今日初めて知ったよっしーですが(今頃知ったなんてヤバイかな?)、そもそもこのチェーンのためにオイルが入っているらしいんですね。汚れたオイルからは悪臭が漂ってきて…私のジョンの中はこんなに臭かったなんてショックです(涙)。作業ついでに、交換が必要な部品をいくつか交換しました。クラッチの中に入っているベアリング(?)も交換してもらいました。「乗りっ放しで交換せずに放っておくと…怖いことになっちまうぞ!」と編集の人が言うので交換しました。プライマリーカバーを開ける機会なんてそうそう無さそうですから、こういう時に他のトコロも見ておいた方がいいんですって。佐川さんはベアリング以外のところも、あちこちチェックしてくれました。着々と作業は進み、プレートが付いたところで「クラッチを握ってごらん!」と佐川さん。ちょっぴりワクワクしながら握ると…すんごい軽い☆ ナニ、この軽さ!? ノーマルとは雲泥の差です。嬉しいなっ♪ 嬉しいなっ♪ 女性ハーレーライダーにはクラッチの重さに悩む人が多いらしいんですが、これはオススメですよ。クラッチの重さが半分くらいになっちゃいます。あと佐川さんが「クラッチの調整が変だったから、そこも調整したからね。軽くなっただけじゃなく、乗りやすくなったと思うよ」ですって。今すぐ乗って確かめたいところですが、まだトランスミッションオイルを入れていませ~ん。今回入れることにした「ASH」は普通のオイルより少し高めなんですが、今回は少し奮発することにしました! もうすぐ春だし、1周年だし、いいオイルを試してみることに。うんうん。

さらに乗りやすくなったジョン
感動するくらい変わっちゃいました

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さて、ASHを入れて準備が整った所で早速試乗しちゃいましょう。エンジンを暖めて、出発☆ あれれ? なんだかスロットルを回したときのエンジンの感じが違います。なんというか、エンジンの力がダイレクトに伝わってくるというか…うまく表現出来ないんですが、発進の時の乗り心地はとにかく全然違うんです(注:クラッチが滑り気味だったようです)。エンジン音は変わらないんですけどね。もちろんクラッチも軽いから、しばらく乗っても肩がコリません。私は今までクラッチを握る時、重いので腕全体で力を入れ、全力で握っている感じだったのですが、VPクラッチだと手首の動きだけでクラッチを操作できます。長距離はもちろんのこと、信号の多い街乗りだとその有難さが実感できました。

それからたぶん、これはオイルをASHに変えたおかげだと思うのですが、ギアが入りやすくなっています。オイルを変えただけなんですが、これまでギアが入りづらかったところも素直な感じになりました。今回の作業は見た目には何も変わらないんですが、ジョンに気持ちよく乗れるようになっています。う~ん、こういうバイクの触り方もアリですね~。最近、編集の人はメンテナンスばかりにお金を遣っているそうで「新車に近い状態にしたいねん」と言っているのもわかる気がします。1年も乗っていれば気づかないうちに、いろんなところが少しずつ悪くなっていくんですね。そういうところにお金を遣うのも大事だということを学んじゃいました☆ 佐川さんに触ってもらったジョンはスムーズに加速し、気持ちよくグングン進みます。ジョンも今回のメンテナンスが嬉しかったんでしょう☆ 「定期的なメンテナンスは大事だよ」といろんな人が言っていたのはこのことだったのね~。私はバイクにはまったく詳しくないですけれど、体感すればさすがによく分かります。

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今回、私はつくづく自分は幸せ者だなぁと実感させられました。私は何も分からないことだらけだけど、いろいろとアドバイスをしてくれる人が周りにいます。おかげでどんどんジョンのことを好きになれているんです。つまづくことや困ったことが起きても、そこから1つずつ教えてもらいながら成長している気がします。たまたま私はこのコラムを通じていろいろな人に出会う機会がありました。その出会いがなければ…今頃ジョンは家の前の飾りになっていたかもしれません。私が思うに、せっかくハーレーに乗り出しても周りに仲間がいないため、だんだん乗らなくなるような人も居るんじゃないかな? でも、誰でも最初は(私は今もですが・笑)何も分からなくて当然だし、つまずいて当たり前ですよね! ちょっと勇気を出してハーレーショップや各地で開催されるイベントに足を運べば、きっと楽しい何かが待っているはず。1年間ジョンに乗ってきて、私はいろんな人に出会えましたよ☆ 新しい何かを求めている誰かさん、ぜひハーレーに乗りましょう~~。レッツ、ゴ~☆

プロフィール
よっしー

22歳。2級建築士の資格を持ち、将来は建築家を目指すがんばり屋。デグナーのカタログモデルを務めたことがきっかけでハーレーに出会う。原付からいきなりスポーツスター乗りに。ハーレーはまだまだ勉強中の身だけれど、成長が楽しみな女のコ。愛車はXL1200S(愛称ジョン)。

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