冬が訪れ、日に日に寒くなってきましたね。毎朝お布団からなかなか脱出できない、よっしーです(笑)。みなさんはこの季節、どういうハーレーライフを送っているのでしょうか。街に出れば寒い中元気に走っているライダーさんをちらほら見かけます。私はというと、寒くなるにつれ、ハーレーでの外出が減ってきました。エンジンをかけないと調子が悪くなるのでは…と、気にはしているのですが、それでも近所のコンビニまで出掛けるのが精一杯です。天気の良い休日は、ジョン(※スポーツスターの愛称です)と遠くへ出掛けてみようかなと思ったりするのですが、木枯らしを目の前にするとどうも尻込みしてしまって…。結局、カバーを取っても洗車で終わってしまいます(笑)。だってだって! 女性はもともと寒がりな生き物なんですもんっ!! …ただの言い訳ですけどね(笑)。
しかし、そんな私を編集部の怖い人が許してくれるはずもなく、ついに「ライダーに女性も男性も関係ない。寒くても走るのが仁義!」と、よく意味がわからない命令が下りました…。意地悪ですねっ! でも「走らなくちゃなぁ~」とは思っていたので、お尻を叩かれ渋々お出かけすることにしました。
お出かけと言っても、寒空の中いきなりの遠出は不安です。寒さに慣れるため、とりあえず琵琶湖を走ることにしました。あ、琵琶湖と言っても1周はしませんよ! ライダーの中には「一周命!」みたいな方もいるそうですが、日本一の広さを持つ湖ですからね。距離が長すぎます(笑)。それにやみくもに一周するなんてアリキタリで楽しくないでしょう? せっかく私の地元を走るなら好きな場所を目指したい! ということで琵琶湖周辺のオススメスポットを巡ることにしたのですっ☆ 楽しそうでしょ~。滋賀といえば琵琶湖だけ!という、みなさんのイメージを変えてみせましょう☆
お出かけの日は、耐寒訓練にはぴったりの木枯らしが吹き荒れる寒い日でした。出発時は天気は快晴ですけれど、あとしばらくすると曇天になってくるとか。途中でリタイアすることはできないので装備は万全にしました。グローブは冬仕様、革パンツの中にタイツと靴下を。あ、毛糸のパンツも履きました(嘘ですよ・笑)。上着はダウン入りのモコモコを羽織り、中にはトレーナーを着ることに。トレーナーの中には、更にあったかインナーとキャミソールも着ましょう。そして首にはマフラーを巻き巻き。そして極めつけは、アームウォーマーです。袖口から風が吹き込むのを完全にシャットダウン! 空気に触れているのは顔だけです。誰かに見られたら「雪国かよ」と思われるほど重装備ですねぇ…。出発前に部屋に居るともう暑くてたまりません(笑)。でも、バイクに乗った時の体感温度は歩くときとは比べられないくらい寒いですから、これくらいで良いんです、うんうん。でも、少々問題が発生しました。着込み過ぎて身動きが取りにくい(笑)! 当たり前の話ですね。でもしょうがないのでこのまま出発しちゃいます☆ 乗っているうちにきっと慣れちゃうでしょう…多分。。
さ~て出発です。まずは腹ごしらえに近所の「アンティミーバーガー」へ。寒さとの戦いの前に体力を付けておかないといけませんからね。ここはちょっと有名なお店らしいですよ。いつ通りかかってもお客さんがいて、なぜかライダーもたくさん訪れているそうです。ここの店長さんは面白い人で、初めて来た人はハンバーガーのウンチクを聞かないと食べさせてもらえません。ウンチクだけじゃなく、ハンバーガーを作っているところも見ておかないといけなくて。ただ食べるだけではない面白さがあります。ふわふわのバンズにたっぷりの具が挟まったこだわり満載のハンバーガーを食べながら、まったりとした気分を味わいましょう。食べ終わったらそのまま家に帰って布団にくるまり、一寝入りしたくなってきました。隣を見ると編集部の怖い人が鬼の形相でハンバーガーに食らいついています。1分くらいで食べ終わったように…思えました。ホント食べるのが好きなんですね、この人っ☆ そのくらいおいしいので皆さんも是非1度お試しあれ~。さて、腹ごしらえも済んでお昼寝タイムと行きたいトコロですが、気合いを入れ直して木枯らしの中、出発です!
…久しぶりのバイクなのでやっぱり寒いですね。幹線道路はなるべく使わず、琵琶湖の湖岸を走るので少し寒さが増している気がします。次の目的地はすぐ近くなので少々寒くても大丈夫ですけれどね。それほど遠くないところに、私が昔から遊びに行っている「KENZO」というレストランバーがあるのですが「どこへ行こうか」と話をしていたら、そこに行くことになりました。「ハヤシオムライスがおいしいトコロがあるんですよ」と編集の人にポロっと話したら「ヨシ、食おう」と。さっきハンバーガーを食べたばかりなんですけれどねぇ☆ 1時間も走らないうちに早速休憩です。これで特訓と言えるのでしょうか(笑)。これから向かう「KENZO」はJR「石山駅」と「瀬田駅」の中間くらいにあります。ちょっとわかりにくいところにあるので、地図を確認してから行ってみてくださいね。走りはじめるとさっきまで快晴だった天気が、予報どおりに次第に曇天に変わっていきます。雨が降りそうな気配までしてきました。特訓ですから不満を言うわけにも行かず…少し足早に「KENZO」へと向かいましょう。
薄明かりで雰囲気のある店内に入ると、お馴染みのマスターが出迎えてくれました。久しぶりに会うマスターの顔を見ると、なんだかホッとします(笑)。このお店のお勧めはなんと言っても「とろとろハヤシのオムライス」! 聞いただけで美味しそうでしょ? その名の通りふわふわとした卵に自家製デミグラスソースがかかった一品です。タップリかけられたソースが、体を芯まで暖めてくれますよ~。このオムライス、元々はランチタイム(11:00~15:00)だけのメニューだったのですが、今は夜のディナータイム(18:30~20:00)にもオーダーすれば食べることができるみたいです☆ ボリューム満点でおいしいですよ~。寒い時期のツーリングの締めに、とろとろあったかオムライス☆ 是非是非、お試しください。編集の方はまたまた5分とかからず完食していました(笑)。余談ですが、Barタイム(20:30~深夜)に遊びに行くと、もれなく個性派マスターのオモシロトークが付いてきますよ。ホント、ここはいつきても心が和む私の大好きなお店です。
2軒のお店でたっぷり休憩を取りすぎたせいで「KENZO」を出る頃にはもう3時を過ぎてしまいました。次の目的地は日没で閉まってしまうところなので、急いで向かわなければいけません☆ 次に向かうところは「シャーレ水ヶ浜」という湖岸に建つ喫茶店です。同じスポーツスターに乗る方からオススメの喫茶店だと聞いていたので、前々から行ってみたかったんです☆ 何でも店内から琵琶湖をのんびり眺められるとか。日没までに間に合えばいいのですが…。「KENZO」を出て湖岸道路を通り、「シャーレ水ヶ浜」のある近江八幡市を目指します。久しぶりのジョンに少し緊張気味の私ですが、国道を走る内にいつのまにかグングンスピードが上がってきます。テンションも一気にUP! 私の大好きな湖岸道路信号がほとんど無く、ツーリングにはもってこいの道なんですよ。左に琵琶湖、右に広大な田畑を臨む絶景が広がり、何も考えずに気持ちよく走れちゃう道です☆ 久々のお出かけで興奮した私は寒さなんて忘れ、はしゃいでしまいました。広い広い空間にジョンのエンジン音が心地よく抜けてゆきます。田舎者と言われようと、滋賀作と言われようと(笑)、やっぱり私はここ滋賀が好きっっ☆ 淡路島も四国も綺麗だったけれど、こんなに自分がナチュラルな気持ちで走れる道は他にはありません。
感傷に浸りつつ、目的地まであと少しのところまで来ると、ますます雲行きが怪しくなってきました…。空気が引き締まっているような感じがして、風に混じって雨の香りが漂ってきます。バイクだと、こんなことまで肌で感じることができるんですね~…と、感心している場合ではありません! 急がなければっ! ほんわか気分を引き締め直し、近江八幡を目指します。「雨だから途中リタイアかな?」なんてことも考えましたが、並走する編集部の方を見ると悪天候なんて気にしている様子はゼロです。たぶん「雨? いい経験だね」と言われることでしょう。あの人のような人を「オニ軍曹」というのでしょうか。必死で走ったのですが、近江八幡市に入った頃にはポツポツと雨が降りはじめました。辺りも暗くなり気温が下がりはじめていたので、この雨は私の体にかなりのダメージを与えました。次第に体の動きが鈍くなり、手先も言う事を聞かなくなってきます。でも目的地はもう目の前です! 四国旅行の過酷さに比べたら、これくらい楽勝。根性で走り抜け、無事「シャーレ水ヶ浜」に到着しました。ほんと私も強くなったものだなぁ…感心感心(笑)。
日没ギリギリでお店に到着し、本当ならもう入れないはずだったのですが、かわいそうに思ってくれたのでしょうか、店内に入れていただきました。琵琶湖が見える席に座り、次第に日が暮れつつある琵琶湖をのんびりと眺めます。寒い中走ってきたお陰で店内の暖かさが幸せに感じられます。辛い中に幸せなことが待っている、それもバイクの魅力なのかもしれないですね☆ 寒さに震えていた私ですが、香り高い温かいコーヒーを頂いて体がポカポカと暖まってきました。凍えた私には何よりのご馳走です☆ バイク乗りにコーヒー好きが多いのがわかる気がしますね。寒い中を走ると、知らず知らずのうちに体が強張ってしまっていたみたいで、コーヒー一杯で体がグンニャリ(?)としてしまいました。カウンター越しに琵琶湖を眺めると遠くに琵琶湖に浮かぶ数少ない島「沖島」がぼんやりと見えています。琵琶湖の近くに住んでいるとはいえ、いつ見ても感動してしまいますねぇ。こんな景色を見る度に、偉大な湖のある地で育った事を誇りに思うんです。私って幸せだなぁ~って。なんだか故郷自慢コラムみたいになってきました(笑)。でも事実ですから!
不思議なものですが1杯のコーヒーで私は驚きの復活を遂げ、店を出発する頃にはテンションがこの日で一番上がっていました。ちょっとくらいの雨なんて大丈夫。ヤル気満々で出発します。でも…やっぱり体は正直ですね。雨にやられ30分も経たない内に私はみるみる弱っていきました。シールドの隙間から雨が容赦なく攻撃してきます。革パンツの上からも、じんわり雨水が染み込んできました。愛しいジョンもドロドロ、私のハートもドロドロです・・・。信号待ちで停車していると大した雨だとは思わないのですが、走りだすと「土砂降り?」と勘違いするくらいに体に雨が打ちつけてられてきます。愛用のジェットヘルのシールドが雨で曇り、対向車のヘッドライトがシールドについた水滴ですっごく眩しくて走るのが怖くなってきました…。ガソリン給油でスタンドに入ったときは思わずホッとしちゃいましたね。さすがにこの日はこれ以上は走ることはなく(ホッ☆)、そのまま家路につくことになりました。雨の中を飛ばして帰ったので家に着いた時には、指や足の感覚が無くなっちゃっていました(涙)。とりあえずお風呂で温まりながら一人で今日の反省会をしちゃいます。「私が今日ヘマしたことは、天気なんてどう変わるか分からないから、次からはレインコートを必ず携帯する。うん、これでまた1つ賢くなったな☆ 他に気づいたことは…冬でも晴れていればと快適に走ることができること。でも、こまめな休憩をとってのんびりと走ること。最後に、気合いで走れば私でもなんとか走ることができる、といういこと(笑)。うん、また成長してるぞ」
ダメージを受けながらもお風呂に入って次のツーリングの心配をする私。このくらいの特訓では私のハーレーへの思いは色あせることはありませんっ☆ しかし、ツーリングの後のお風呂はなんて気持ちが良いんでしょうね。この至福のひと時があるなら、次も頑張っちゃおうと思ってしまいます☆ よぉ~し。それなら次は、温泉に行っちゃうぞ、レインコートを持って! 寒さに思いっきりやられていたのに懲りていませんね(笑)。それでも、ご褒美のためならとことんがんばっちゃう矛盾だらけのよっしーです。これからやってくる本格的な冬、果たして乗り越えられるんでしょうか…。やっぱりちょっと心配です(笑)。
22歳。2級建築士の資格を持ち、将来は建築家を目指すがんばり屋。デグナーのカタログモデルを務めたことがきっかけでハーレーに出会う。原付からいきなりスポーツスター乗りに。ハーレーはまだまだ勉強中の身だけれど、成長が楽しみな女のコ。愛車はXL1200S(愛称ジョン)。