「最初のバイクは真っ赤なマジェスティだったんです。当時の流行に乗っかって(笑)」。意外なバイク歴を語ってくれたTSUKASAさん。170cm近い長身で、大柄な車体のソフテイルデラックスを悠々と駆る姿が実に絵になるガールズライダーだ。
マジェスティに乗りながらも「いつかはハーレーに……」。そんな夢を持ち続けていたTSUKASAさんをハーレー乗りに誘ったのは、当時の同僚だったそうだ。ある日、その彼が職場にハーレーで乗りつけた姿に衝撃を受けたのである。「それを見て、“もう乗る!”ってすぐ決めちゃいました」。
すぐさまH-Dディーラーへ足を運んでカタログを物色。彼女の眼に留まったのは、ノーマルでもカスタム感が漂っていて、かつブルー&ホワイトのペイントに女性らしさを感じるソフテイルデラックスだった。そしてナント、その日のうちに契約。「まだ大型免許も持っていないのに決めちゃったんです。それから自動車学校に通って大型を取って。免許の交付日が納車日でしたね」。
ハーレー乗りになってから彼女は、女子バイカーの仲間たちとチーム「Jewels」を結成。「男と走ると女は“付録”に見えるから」という理由から、女子だけでカッコよく走れるチームを作りたかったのだという。現在は15人ぐらいまでメンバーが増えて、月に一度はツーリング等に集まっている。
そしてハーレーはもうひとつ、彼女に素敵な出会いをもたらした。先述の同僚を通じて、幼馴染みと25年ぶりの再会を果たしたのである。その彼の名もまた、ツカサ(漢字まで同じ!)。しかも同じくハーレー乗りになっていたためにすぐさま意気投合し、その結果、2人は去年めでたく結婚したのである。同姓同名、ハーレー乗り同士の夫婦の誕生だ。
ハーレーが繋いでくれた、気心の知れた仲間たちと最愛のパートナーとの巡り会わせ。TSUKASAさんのハッピーなH-Dライフは今まさに最高潮にあると言えよう。