ゴールドのヘルメットからはブラウンの巻き髪がなびき、レザーの小物使いと愛車が驚くほどマッチしているAsukaさん。男性が身につけるようなバイカーブランドを上手く取り入れるセンスを持っているからこそ、個性溢れるパンヘッドも違和感なく似合ってしまうのだろう。
彼女がバイクに乗り始めたのは、今から4年前のハタチのことだった。
「知り合いからSR500を譲ってもらえるという話があって、前からバイクに興味があったから免許を取ることにしたんです」。
中型免許を取ったのと同時に大型免許も取得。すぐに乗り始めて、カスタムバイクが沢山集まる様々なイベントへと出かけ始めた。国内で一番大きなイベントであるホットロッドカスタムショーはもちろん、クールブレイカー、ジョインツ、ニューオーダーチョッパーショーなど、全国各地へ積極的に足を運んでいたと言う。そして、そこでいろんなバイクを見たり、知り合いが増えていくうちに、自然とハーレーへの興味も湧きだした。そんな時、友人の行きつけのカスタムショップでアーリーショベルを見つけたのである。
「1年半ほど乗りましたね。その時にカスタムも考えていたんですが、自分が求めるカスタムをやろうと思ったときに、乗り換えたほうが早いと思ったんですよ」
Asukaさんが望んだのは、当時の状態でストックされたサバイバーのパンヘッド。いつしか旧いバイクに魅せられるようになった彼女は、当時のオリジナル状態のハーレーが欲しくなったというから、中々マニアックな趣向である。
現在では休日にバイクに乗るほか、仕事が終わってから夜走ることも多いと話す。馴染みのアパレルショップのある渋谷や原宿、横浜まで、友人知人に会うために走るのだ。
「ハーレーに乗ってから古着が好きになったり、ハードなレザー系も身につけるようになりました。携帯ケースは愛車のフレイムスのペイントと同じにしたり、身の回りのことが自分でも知らず知らずに変化しているかも。旧いバイクですけど、本当によく走ってくれます。一生乗っていきたい愛車ですね」。