待ち合わせ場所の鎌倉ブルーグルーブ。13時ちょうどにやってきたこのスポーツスターのオーナーは、まだあどけなさが残る高校3年生の女性だった。
正確には“次期”オーナー。聞けば今は彼女のお母さんの愛車で、LISAさんが免許を取得すれば譲り受けることになっているそうだ。
両親ともにハーレー乗り。その影響でバイクに興味を持つようになったLISAさんだが、中型免許に通い出したのは16歳ではなく15のときである。これは16歳の誕生日と共に手に入れたかった為だが、その後は不思議と他の趣味に没頭してしまいバイクに乗る機会を脱してしまったと言う。
そして今回遂に、念願のバイク乗りとしての新たな生活が始まろうとしている。しかも初バイクがハーレーダビッドソン。中型免許と同じように17歳から大型二輪教習に通い出し、18になった今、取得まではもう目と鼻の先である。
すらりと伸びた両足に、日本人離れした八頭身のプロポーション。屈託ない笑顔が印象的な彼女がハーレー乗りになるとはにわかに信じ難いが、このスポーツスターに跨った際の一体感はどうだろう。違和感がないどころか驚くほどジャストなフィッティング。颯爽と走る姿をこの目で早く見たいと思わずにはいられない。
「まずは海岸線を走りたいですね。あと、小さい頃から両親にキャンプへ連れて行ってもらってたから山へ行ってキャンプもしたい。友達を後ろに乗せて走るのも良いなぁ」
純然なバイク乗りのDNAを受け継ぐLISAさんは、すでにたくさんの希望を抱え、未だ見ぬハーレーライフを夢見ている。