VIRGIN HARLEY |  1977年式 XLH1000フルカスタム

1977年式 XLH1000

  • 掲載日/ 2015年07月21日【フルカスタム】
SURE SHOT / 1977 XLH1000

1977 XLH1000(SURE SHOT)

注目すべきは
スイングアームとダウンドラフト

エンジンワークに並ならない情熱を傾けるショップが、千葉県八街にあるSURE SHOTだ。その傾倒ぶりは代表の相川拓也氏と少しでも話せば瞭然で、彼の言動からは心底のスキモノぶりが伺える。

今回の一台は、そんな氏の内燃機へのコダワリはもとより、徹底的に手を入れた外観が唯一無二の存在感を放ったものだ。コンセプトは『ストリートファイター』で、極力ナローなスタイルにまとめ上げるのに尽力して仕上げられた。

古いエンジンと、90年代に派生した新たなスタイルであるストリートファイターという新旧の融合をテーマにプロジェクトはスタート。エンジンに選択したのはそのテーマに沿う細身のアイアンモーターで、ご覧の完成形を見れば、イメージ通りのナローなスタイルにフィニッシュされているのが分かるだろう。

では、ディテイルに目を向けよう。見せ場は主に2点。片持ちスイングアームとダウンドラフトキャブである。スイングアームは、厚さ5mmの楕円パイプを手曲げで製作。なかなか曲がらないため、思い描く形に仕上げるのに苦労したと言う。また、オイルタンクからラインを引いてサブタンクも兼ねた作りとし、ナロー化のためにモノサス化としている。次に、インパクトの強いウェーバーのダウンドラフトキャブだが、こちらのインマニはアルミ溶接でワンオフ、外に出っ張らないよう極力内側に寄せるのに労力を費やしたそうだ。

新旧の融合によるストリートファイター。そして、ナローなスタイルという当初のコンセプトを相川氏なりの解釈でメイクしたマシンである。

90年代に台頭したスタイルのストリートファイターを、アイアンモーターで具現化。フロント18、リア15というマニアックなホイールセットアップで戦闘的なポジションを形成。タンクのブラックカラーに鮮やかなピンラインが映える。

カスタムの詳細をチェック!

フォークはCBR900RR正立φ45をスムージング加工後に装着。滑らかな表面処理を施した三つ又はワンオフで製作。
オフロードパーツメーカーのアルミテーパーバーをセット。異ジャンルのパーツを柔軟に使う姿勢が同店の特徴だ。
個性となるウェーバーのダウンドラフトキャブは粋な乗り味はもちろん、ナローなスタイル形成に一役買っている。
アルミで製作したオイルタンクの内側には、カーレーシングメーカーSACHS製サスを縦置きモノサス化でマウント。
ワンオフのマフラーに、サイレンサーはカーチューニングの世界で知られるPOWER EFFECTS製を加工して装着。
5mmの楕円スチールパイプから製作した片持ちスイングアーム内はオイルンタンクも兼ねた仕様となっている。
SHOP INFO.
住所/千葉県八街市八街へ199-1123
電話/043-312-0900
FAX/043-312-0901
営業時間/11:00~20:00
定休日/毎週木曜

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