VIRGIN HARLEY | ツアラーこそがハーレーの伝統 特集記事&最新情報

110年を超える歩みを物語る
ハーレーの伝統を知ろう

「アメリカという大陸を横断できるモーターサイクルを」。1903年に立ち上がったハーレーダビッドソンが掲げた目標は、113年のときを超え、当時の想像を超える姿で結実することとなった。その進化はとどまるところを知らず、地上最強のメガクルーザーとして世界に君臨するまでに。ハーレーがこれまで試行錯誤を繰り返してきた伝統を学びながら、現代のツアラーに秘められた思いを紐解いていこう。

ツアラーこそがハーレーの伝統

1936 EL

現代のハーレーダビッドソンまで受け継がれているOHV(オーバーヘッドバルブ方式)エンジンは、このナックルヘッドが起源となる。それまでのサイドバルブエンジンよりもさらなるパワーをもたらしさ当時の最先端バイクは、その斬新なスタイルで人気を博し、ハーレーの新たな未来を切り開いたモデルとして今も崇められている。

ツアラーこそがハーレーの伝統

1948 FL

“ヨンパチ”の呼び名で知られるハーレー随一の名車。エンジンはナックルヘッドの後継であるパンヘッドで、アルミ製シリンダーヘッドに油圧タペット内蔵のプッシュロッド、ウィッシュボーンフレームの採用など、あらゆる最新技術が盛り込まれた夢のモデルだった。軽量化と冷却効果の向上により、さらなるロングツアーを実現することにも繋がった。

ツアラーこそがハーレーの伝統

1964 FL

着々と進化するパンヘッドモデルに、ウインドスクリーンやサドルケース、大柄なバディシートと長距離航続に不可欠な装備が備わり、ツアラーとしてのスタイルを確立。より快適なライディングを実現するツインショック構造のデュオグライドフレームの採用や、バイク盗難への対抗策から2キーシステムが導入されるなど、社会的背景を伺わせる装備が加わることに。

ツアラーこそがハーレーの伝統

1966 FL

パンヘッド時代に別れを告げるアーリーショベルヘッドエンジンを搭載したエレクトラグライド。その呼び名にもあるとおり、電気式セルフスターター機能を備えた快適仕様の最新ツアラーだった。充実の装備と最先端技術が組み合わさったメガツアラーはハーレーの象徴となり、アメリカという国を代表するモーターサイクルメーカーとなっていく。

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1980 FLH80

1980年式モデルのFLショベルヘッドツアラー。排気量は1,340ccにも及ぶ。現代のウルトラのようなオーディオなどの装備はないが、トップケースにビッグタンク、そして今に受け継がれるバッドウイングフェアリングと、ハーレーダビッドソンとしてのメガツアラーのスタイルが明確になった時代でもあった。

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1995 FLHTC-I

ハーレー初のフューエルインジェクション機能が備わったのがこの1995年式ウルトラだ。当時はコードネームの最後に「I」を付けて、キャブレターとインジェクションモデルを区別していた。この頃にはフェアリング内部にカセットテープ式オーディオが内蔵されるなど、現代のウルトラにつながる進化の過程がうかがえる。コンピューターによって制御された混合気が送り込まれる最新技術は、ハーレーダビッドソンの歴史に新たな1ページを加えることに。

ツアラーこそがハーレーの伝統

1999 FLHR

メガツアラーとして進化を遂げたエレクトラグライドのスポーツモデル「FLHS」(1992)が祖となり、ロードキング、そしてロードキングクラシックが生まれた。ウルトラ系モデルに比べれば装備そのものは最小限ながら、シルエットは古き良き時代のFLを思い起こさせるノスタルジックなものとされ、四半世紀を超えた人気を得るまでになった。

ツアラーこそがハーレーの伝統

2003 FLTR

ハーレー創業100周年となった2003年には、このシルバー×ブラックのカラーリングと記念バッヂが備わったグラフィックモデルが並べられた。また同年には全部で30種類ものモデルがラインナップを飾るなど、アニバーサリーイヤーにふさわしい華やかさで飾られた。

ツアラーこそがハーレーの伝統

2014 FLHTCU TC

世界中のライダーに愛されるハーレーを手がけるべく立ち上げられた壮大な開発計画『プロジェクトラッシュモア』により、ウルトラ系モデルは劇的な進化を遂げた。エアロダイナミズムを高める新デザインに加え、水冷機能という新機能を持ち合わせた空水冷エンジン「ツインクールド ツインカム103」がウルトラクラシックやリミテッドに搭載されることに。エンジンの冷却効果が一層高められ、難なくアメリカ大陸を走破できるメガツアラーがここに誕生した。

ツアラーこそがハーレーの伝統

2015 FLHXS

ツアラーでストリートを駆け抜ける……。そんな新たなバイクライフに向けた新感覚のハーレーが生み出された。それがこのストリートグライドだ。ベースはウルトラでありながら、ローダウン仕様としたうえで最小限の装備のみとし、流行のカスタムスタイル「バガー」に似合うシルエットを手に入れている。日本の感覚では捉えきれないスケールの大きなライフスタイルにふさわしいモデルもまた、ツーリングファミリーの新たな個性なのだ。

ツアラーこそがハーレーの伝統