ハードなロガーブーツの印象が強いウエスコブーツであるが、豊富なカスタムメニューにより、さまざまなスタイルのブーツに仕上げられるということは、もはや周知の事実であろう。それぞれの用途に合わせて製作されたカスタムブーツは、まさに世界でただ一足の特別なブーツと言える。
そんなオンリーワンのカスタムモデルの他に、ウエスコブーツにはジャパンリミテッドという限定モデルが存在し、こちらも人気を博している。そこで今回は、ウエスコ初となるゴートスキン(山羊)を使用したエンジニアブーツ、2016 ジャパンリミテッドモデルを紹介しよう。
ボスをベースに製作されたこちらのモデル最大の特徴はシャフト、バックステイ、そしてストラップに使われているゴートスキンである。軽くしなやかで防水性にも優れたゴートスキンはキズにも強く、カウハイドにも劣らない強度を誇る。ゴートスキンを使ったトップストラップは5インチロング、インステップストラップは3インチロングにカスタム。ハイトは9インチで、ブラックレザーライニングが装備されている。バンプとカウンターはブラックタイドメインのラフアウトを使用。これはゴートスキンの質感とのマッチングを考えての選択である。ソールはカジュアルな印象の#1010 、アウトソールステッチはホワイト、アッパーステッチはブラックが使用されている。
シャフトには1980年代のオールドロゴを元に製作されたインディアンロゴが配されている。ウエスコの工場があるスキャプースという地はインディアンとの関わりが深く、オレゴン州は今も多くの町や川の名前にインディアン部族の名前が使われているという。そんな歴史的背景を鑑みて、ウエスコ版インディアンブーツをイメージして製作されたのが、このジャパンリミテッドモデルなのだ。特徴的なロングストラップはフリンジに見立てられたもので、インディアンブーツのディテイルを再現したものになっている。
気軽に履け、さらに女性にもマッチする今期限定モデル。バイクを降りてもファッショナブルに、そしてタウンユースにも最適なニューモデルの登場である。