質実剛健、ハードなワークブーツが信条であるウエスコブーツであるが、気軽に、そしてカジュアルに履くことができるモデルが存在することをご存知であろうか? 今回紹介するロメオは、1976年から2002年まで生産されていたウエスコのラインナップ中、唯一のスリップオンモデルであり、ウエスコ会長のボブ・シューメイカーが愛用していたモデルとしても広く知られている、まさに隠れた名品と言える。
再販を熱望する多くの声を受け、およそ10年ぶりにラインナップに加わったロメオはオリジナルモデルから大幅なアップデイトが施されている。ラフに履きこなすことができるサイドゴアのロメオであるが、その堅牢な作りはウエスコならではのクオリティーを誇っていることは言うまでもないだろう。サイドゴア自体、より耐久性の高い肉厚のゴムに変更され、スリップオンモデルとは思えない高いホールド感を実現している。バンプやカウンターのデザインも全体的に見なおされ、よりスタイリッシュな印象のブーツに仕上げられている。
革に張りを与え、防水性と耐久性を高めるレザーライニングが標準装備されている点もポイントである。さらにオーナーの足裏に合わせて馴染んでフィット感を高めるレザーインソールも標準装備。ソールはウエスコがラインナップするすべてのソールを組み合わせることができる。ミッドソールはハーフスリップ仕様とフルミッドソール仕様から選択可能。かかと部にはプルストラップが取り付けられ、脱ぎ履きをサポートするとともに、デザイン的なアクセントにもなっている。爪先の形状は定番のBOSS TOEと、シャープなMP TOEから選択可能。レザーやステッチカラーなどのカスタムにも対応している。もちろんラフアウト仕様もOKだ。これからのバイクライドに最適なスニーカー感覚でラフに履きこなすことができるロメオに、ぜひ注目していただきたい。