ウエスコブーツを語る上で、絶対に外せないのがオーナーの用途や好みを反映したカスタムオーダー。世界にただ一足、自分だけのオリジナルブーツを手に入れるというその魅力は計り知れない。数多いカスタムメニューの中からパーツを選び、夢の一足を作り上げることはウエスコブーツの醍醐味でもある。
そんなブーツ製作の上で最も重要な道具である「LAST(木型)」はブーツの履き心地やスタイルを決定付ける、まさに命とも言える道具である。今回、2010年にリリースされたウエスコジャパンリミテッドモデルの「NARROW WESCO ENGINEER BOOTS」と、2011年の「FLIGHTMASTER」のために製作されたNARROW LASTが通常カスタムのオーダーで使用できるようになった。
このNARROW LASTは奇跡的にデッドストックで見つかった1950年代のエンジニアブーツをもとに製作されたものである。NARROW LAST最大の特徴はエッジの効いたシャープ、かつ薄型に成型されたつま先の形状で、この優美なフォルムによりヴィンテージブーツならではのシックな佇まいとなっている。無骨なワークブーツというより、フォーマルにも対応できるドレスブーツのような印象も持ち合わせている。
プルオンブーツの代表モデル、BOSSはもちろんのことレースアップブーツのJOBMASTERなどの各モデルでこのNARROW LASTを使えば、今までになかった雰囲気のカスタムブーツを製作することができる。カスタムの新たな選択肢として理想のスタイルの一足に夢を馳せてみてはいかがだろうか。