バドロータスが持ち込んだショベルヘッドカスタム。リジッドフレームにスプリングフォークという定番のセッティングながらもステップとブレーキの位置に注目。
2015年度を総括するカスタムの祭典、24th Annual YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2015(HRCS)レポート第三弾。今回がレポートのラストということもあり、アワードマシンを中心にお届けしよう。各ゲストのピックや各雑誌ピック、ハーレー乗りが気になるベストアメリカン、そして今期の優勝マシンであるベストオブショーモーターサイクルはいったい誰の手に。三連覇中のチェリーズカンパニーの四連覇なるか!? 来場者数1万5000人、Motorcycle Show 650台、Car Show 300台、Vendor Booth 270枠という規格外のカスタムショーのすべてをお届けしよう。
ナックルヘッドのロングフォークチョッパー。製作はブラックトップである。オールドチョッパーに傾倒する同店ならではの車両だ。
ブルオリジナルが展示したEVOスポーツカスタム。ロケットカウルとボートテイルが特徴的なロードゴーイングカスタムである。
プロトのブースにはゼロデザインワークスのマシンとロードホッパーが展示された。これらのスタイルはもはや定番と言えるだろう。
今期HRCSのコンテンツ、1957年から85年までのショベルスポーツを集めた「Exotic Iron」。コアなファンが多いモデルだけに、その注目度も高い。
Exotic Ironに出展されたコチラのマシン。ボルトオンハードテイルが取り付けられたショベルスポーツチョッパーのお手本的カスタム。
JENEが手掛けたショベルスポーツはひと味違う。アイアンにワイグラフォークを合わせ、見事にバランス取りされている。数年前のマシンであるがその魅力は色褪せない。
シウン製作の1974XLHがBest of Exotic Ironに選ばれた。ライムグリーンのカラーリングと攻撃的なポジションが特徴的である。
ドリルドが施されたHリムやチェーンガート、74ci.のストローカーが組み込まれたパワーユニットにはデロルトのツースロートが取り付けられている。
滝沢さん率いるJURASSIC CUSTOMSのブースに展示された「KOSLOW」。今期のSANDFLATS SPEEDWAYで出走したリアルサンドレーサー。
JEFF DECKER’S PICKとJEFF LEIGHTON’S PICKを獲得したJURASSIC CUSTOMSの1949年式VINCENT RAPIDE。
JURASSIC CUSTOMSの滝沢さん、大沢さん、ダブルでの受賞おめでとうございます!
JURASSIC CUSTOMSの隣にブースを構えたTOKYO INDIANS MC。今の東京のシーンを象徴する5台のインディアンが展示された。
そしてその隣にはHAWGHOLICがブースを構え、5台の車両を展示。センターのKフレームにULモーターを搭載した1937ULRMに注目だ。
ブラットスタイルのベンダーブースに大阪から参加したザ・ワールドのブース、ジャックサンズ、そして大神戸共榮圏のブース。
こちらはブルコ、ハマーサイクル、トロフィークロージング、そして九州のジンギーズのブース。
午後からも人の波は絶えず、会場はカスタムフリークで超満員の様子。
ディテイルに宿る作り手の思い。見れば見るほどにいろいろな発見がある。
ライトアップされたカスタムマシンの美しさは、フリークにはたまらないはず。
JEFF HOLT’S PICKを獲得したVIDAのハイエンドカスタム。均整の取れた美しいスタイリングは不変のものである。
会場内でも随一の注目を集めていたセクシーガール、やはりホットロッドカルチャーには欠かせない存在だ。
金と銀の衣装で華やかな印象の女性コンパニオン。
CWZが製作したドカティモンスターをベースにしたフルカバードカスタム。見事、LOW RIDE MAGAZINE’S PICKを受賞。
MICHAEL LICHTER’S PICKとMICHAEL BARRAGAN’S PICKをダブルで受賞したラックモーターサイクルのパンヘッドチョッパー。
アメリカンガレージをイメージしたブースに展示されたブラットスタイルのインディアンボッバー。BOBBY GREEN’S PICKを受賞。
41年式チーフのエンジンを27年式スカウトのフレームに搭載。アメリカのローカルレースに出場する、今のブラットスタイルを象徴するマシンである。
COKER TIRES’ PICKとFREE KUSTOM CYCLE SPAIN’S PICK、さらにVIBES PICKをトリプル受賞した車坂下の1965年式パンヘッドカスタム。
リアフェンダーへと繋がる有機的なアルミのシートベース、セリアーニのGPフォーク、キャブレターにはS&Sのツースロートが取り付けられている。
車坂下の野呂さん、トリプル受賞、おめでとうございます!
MB LEATHERS’ PICK、JASON WEBBER’S PICK、LUCAS JOYNER’S PICKの三つのアワードを受賞したスワロウテイルのナックルヘッド。
タンクからリアフェンダーまでワンピースの外装に、60年代のアポロホイール、フロントフォークはバンソンスムーススライダーを装着している。
スワロウテイルのナツキさん、ケイスケさん、トリプル受賞おめでとうございます!
BEST AMERICANを獲得した台湾のROUGH CRAFTSが手掛けたフルスクラッチカスタム。前後のサスペンションなど圧巻の作り込みである。
アルミの金属感をアクセントとして非常にクリーンに仕上げられている。キャブレターはFCRの二機掛けである。
COLE FOSTER’S PICKを獲得したKATIE’S CUSTOMSのナックルヘッド。どこにも隙のない、美しいカスタムマシンにフィニッシュ。
RETRO CLASSIC CYCLES’ PICKとW&W’S PICKをダブル受賞したチェリーズカンパニーのパンヘッドカスタム。
ロッカーカバーやプライマリーカバーの彫金にリンカートのツインキャブ、フレームワークも秀逸なフルスクラッチカスタム。
RETRO CLASSIC CYCLES’ PICKでジャカルタのKUSTOMFEST 2016に招待が決まったチェリーズカンパニーの黒須さん、おめでとうございます!
そして今期のBEST OF SHOW MOTORCYCLEを獲得したにはOUT CASTが製作した1961PAN/SHOVEL。このメタルワークは驚愕に値する。
マフラーの取り回し、フレームワーク、スプリットロッカーのオイルラインなどディテイルも抜かりなし。カスタムペイントはシェイキンが担当している。
合わせてAKI SAKAMOTO’S PICK、WILD MOTORCYCLE MAGAZINE’S PICK、RIPPER MAGAZINE’S PICKも受賞。久保田さんおめでとうございます!