VIRGIN HARLEYピックを獲得したブラッククロームのスポーツスターカスタム「SUPER RECORD」。エッジの効いたシャープなフォルムがスピードを予感させる。
NEW ORDER CHOPPER SHOW 8th
最速レポート第2弾
神戸発信のチョッパームーブメントの震源、ニューオーダーチョッパーショーが、2013.7.15(MON)に神戸国際展示場で開催された。小雨が降るあいにくの天候であったが、午後をピークにチョッパーフリークが続々と駆けつけ、来場者数3500人を記録。160台オーバーという至極のカスタムマシンが作り出す世界に酔いしれた。驚くべきは雨の中、愛車に跨り会場を訪れたフリークが非常に多かったという点だ。チョッパー乗りに天候など関係ないのであろう。中には九州は熊本から自走でやってきたという豪の者も!
会場ではニューオーダーショーの目玉コンテンツであるアートショー「BARBARIAN CIRCUS」が今年も開催され大いに盛り上がりを見せた。もちろん参加アーティストが持ち寄ったアートピースのオークションも大盛況であった。さらにHOTBIKE JAPANプロデュースの長濱治写真展「AMERICAN SKETCHBOOK 1969-77 NYC」が開催された。高コントラストの白黒写真が作り出す圧倒的な世界観。来場者にとって、まさに一生モノの経験となったに違いない。さらにオーラスには昨年に続いて上条早樹による「ROPE ART SHOW」が行われ、会場は割れんばかりの喝采に包まれた。
SATSUMA CYCLE WORKSが展示した同店のデモマシン。ブラスパーツがアクセントになるカスタムであるが、驚愕のディテイルにも注目していただきたい。
華やかなハイエンドカスタムが並べられたMOTLEY CREWのブース。中でも斬新なのは手前のピンクのV-ROD。このセンスには脱帽の思いである。
フロント30インチというとんでもないタイヤが取り付けられたDYNA AUTOのマシン。外装のメタルワークも大きなポイントとなっている。
HAMANSが持ち込んだパンヘッド。同店らしい60年代を象徴するマシンに製作。グラデーションを使ったイエローのカラーリングが新鮮。CYCLE HEADZピック受賞。
幅広のタンクパネルでうまくバランス取りされているフューエルタンク。質感の高いホワイトのソロシートに丸みを帯びたシッシーバーも見所である。
プロトのブースには、同社の看板車両であるロードホッパーはもちろんのこと、ツインカムベースのカスタムマシンも展示され注目を集めた。
東京大田区の鋳物専科FORKブース。定番の鋳物パーツからマニアックなパーツまでその守備範囲は広く、チョッパー乗りのニーズを的確に掴んだアイテムをリリース。
定番のTシャツやCHOPPER MAGはもちろん、ベンダーブースではFOR SALEの車両も置かれていた。OCEAN BEETLE&JUNK-MOTORブースも大盛況。
地元、大神戸のIK worksもブースを出展。メイドインジャパンにこだわるクオリティの高いオリジナルパーツを豊富にラインナップ。
愛知県から参加のFEWが手掛けたスプリットロッカーショベルカスタム。均整の取れた美しいスタイリングが見せ場となるマシンである。
革の質感にこだわったソロシート&ピリオンパッド、エッグタンクを思わせるフューエルタンクに凝った取り回しのタイトなマフラーなどディテイルも抜かりなし。
MC FORCEが製作したショベルチョッパー。シンプル極まりないスタンダードなマシンであるが、FORCEの美学が反映されたマシンに仕上げられている。
メタルワークが冴え渡るMOTOR GARAGE GOODSのEVOスポーツスターベースのカフェレーサー。程よいボリューム感のストリートリーガルである。
CHOPPER JOURNALピックを獲得したNUTS CUSTOM CYCLESのショベルヘッド。ブラック&シルバーのソリッドなマシンに製作されている。
今期ニューオーダーに3台のスポーツスターカスタムを持ち込んだRUDE ROD。こちらは同店の持ち味が発揮された定番スタイルにフィニッシュ。
ケンズファクトリーが持ち込んだアイアンスポーツスターカスタム。ケンズがカフェレーサーを製作すると、はやり一味も二味も違う。
カフェレーサーならではのロングタンクにアルミ叩き出しのミニカウル、ショートタイプのシートカウル、エンジンにはサンダーヘッドをインストール。
変形プリズミックタンクがアイコンとなるSOUL TO SOULのパンチョッパー。マットペイントでソリッドな雰囲気に仕上げられている。
ニューオーダーショーの目玉コンテンツであるアートショー「BARBARIAN CIRCUS」。シェイキン清水さんにCWZの植田さん、M&Kのマコトさん。そしてイベントTEEは必須!
BARBARIAN CIRCUSブースは大盛況、ニューオーダーのポスターを手掛けるワイドレンジにLOWHIDE、今年は記念撮影のパネルも設置された。
お待ちかねのオークション。お目当てのアートピースを手に入れるためブースは人で埋め尽くされた。HOT CHOPのケンタロウさん、落札おめでとう!
クラブハーレーピックを受賞したVIDAのEVOソフテイルカスタム。均整の取れたスタイリングとディテイルの作り込みでオーディエンスを魅了。
千葉県からエントリーのSURE SHOTが手掛けたナックルヘッド。昨年のホットロッドショーでベストHDに輝いたマシン。この作り込みは驚愕に値する。
TRAMPが手掛けた77ショベルスポーツカスタム。サンダーヘッドが組み込まれたモーターの存在感は抜群。レーシーなアウトローチョッパーである。
TRAMPの十八番と言えるフレイムスが描かれたフューエルタンク。極太のZバーに、上質なレザーを使ったタックロールシートのホワイトステッチが粋。
関西ニュースクールカスタムの雄、TRIJYAのバガー。マットブラックと対照的なブルーメタリックの2台のバガーカスタム。この存在感に注目!
BROWN CHERRYが持ち込んだEVOスポーツカスタム。タイト、かつミニマルい仕上げられた同店の意欲作。EVOスポーツベースとは思えないフォルムである。
ロッカーカバーギリギリにマウントされた分割タンク。イーグルデザインのアレンジも秀逸。ナローフォークとアルミフェンダーも注目のディテイルである。
カスタムペイントというジャンルは、もはやマイナーなものではなく、誰もが身近に感じるカルチャーに育っていると言える。
さまざまなアイデア、アプローチから生み出されるカスタムマシン。定番のナセルもオリジナリティーを求め、ご覧のようなフォルムに。
一見しただけでは見過ごしてしまいそうなディテイルにこそ、作り手の思いが込められていることがある。カスタムショーとは作り手と来場者の真剣勝負の場なのだ。
カスタムマシンを華やかに彩るキャンペーンガール。カスタムショーには欠かせない存在であり、やはりカスタムマシンにセクシーな女性はよく似合う。
ニューオーダーショーのチョッパーガールはどこでも大人気。カスタムショーを大いに盛り上げてくれる「華」と言える。
人気のチョッパーガールを撮影するのが目的で、ニューオーダーショーに訪れるファンも多いという。コスチュームもグッド!
会場メインステージ前でのチョッパーガール撮影会は、ご覧のように人で埋め尽くされている。これもニューオーダーショーの大きな楽しみ。
HOTBIKE JAPANプロデュースの長濱治写真展「AMERICAN SKETCHBOOK 1969-77 NYC」がHBJブースで開催された。
1970年前後のニューヨークのシーンをリアルに切り取ったモノクロ写真の迫力たるや! これがチョッパーだと言わんばかりの存在感だ。
40年以上もの時を感じさせないリアルなチョッパーが写し出されている。チョッパーカルチャーはこの時代に完成したと言っても過言ではない。
名古屋から自走で参加したViSEのショベルヘッド。今期のViSEクルーのマシンにはツースロートやツインキャブが取り付けられた車両が目立っていた。
滋賀県大津市のAUTHENTIC MOTOR SERVICEのショベルチョッパー。後方へオフセットされたピーナッツタンクがスタイリングの要になっている。
ACE MCの59アイアンスポーツカスタム。ワンオフのハードテイルが取り付けられたACEが最も得意とするスタイルのマシンである。
同じくACE MCが持ち込んだショベルヘッド。難しいレモンイエローの外装にあしらわれたオリジナルのフレイムスが存在感を発揮している。
スクエアな外装とZバー、チョコレートブラウンのペイントがポイントとなるACEの77ショベルヘッド。この美しいスタイリングがこだわりである。
丁寧にディテイルを作り込み、その積み重ねがACEのマシンを構築していくのだ。普通のこととビルダーは言うが、決して普通ではない。
ACE徳山さんの紹介で実現した上条早樹による「ROPE ART SHOW」。会場は異様な盛り上がりを見せ、ヒートアップ! 来年の開催も期待される。
HBJピックを獲得したのはSWALLOW TAILの1965FLHカスタム。機能を追求したディテイルを備えた同店の代表作だ。
このマシンのオーナーはWESCOの岡本さん。WESCOディレクターの河北さんとSWALLOW TAIL桜井さんも加え、マシンをチェック。
今期ニューオーダーショーのBEST OF CHOPPERに輝いたのはSANYO RACINGが手掛けたパンヘッドチョッパー。ペイントは420 KUSTOMSが担当。
一切の妥協を排除した各ディテイルの作り込みと、美しいペイントワークが評価され、このパンヘッドが今期チャンピオンの座に輝いた!