地下駐車場でひと際オーラを放っていたフラットヘッド。サビとオイル滲みをここまで“味”に変えることは並大抵のことではないはず。
今年もカスタムフリークの祭典、「21st Annual YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2012」が去る2012.12.02にパシフィコ横浜で開催された。今期MOTORCYCLESのGUESTは3年振りのHOT ROD CUSTOM SHOW(HCS)に登場となるROLAND SANDS DESIGNを筆頭に、BORN FREE 4でBEST IN SHOW WINNERを獲得したMATT OLSENの1947ナックルボッバー、EVIL SPIRIT ENGINEERINGの1947ナックルロングフォーク、さらにNOISE CYCLESの1978ショベルチョッパーにPOWER PLANT MOTORCYCLESの1971ショベルヘッドなど注目モデルが目白押し。そしてCARS GUESTには1972年に初めて VW モーターによるDRAG RACEで10秒台に突入したSCHLEY BROTHERSの1960 VW TYPE I “LIGHTNING BUG” にDALE SNOKEの1964 MERCURY B/FX “THE ROCKET” などホットロッドフリークにはたまらない車両が登場。会場オープンすぐのライドインショーで、これら二輪/四輪のドリームマシンが実際に疾走する姿を目の当たりにしたオーディエンスのボルテージは最高潮に! その他にも “EARLY DAYS CHOPPER EXTRAVAGANZA” と題し、60年代から70年代にかけてのアーリーデイズチョッパーにフィーチャーしたスペースが出現し会場に華を添えた。MOTORCYCLE SHOW650台、CAR SHOW280台、VENDER BOOTH 270件、そして入場者数1万5000人、そのうち海外から500人を動員した今期HCSは、2012年を締め括るにふさわしい内容だった。ではこのワールドワイドなカスタムショーのすべてを最速レポート!
パンヘッド前期型のハイドラグライド。ブルーのグリップとブルーのシカゴ製ペダル、そしてヘルメットもブルーでコーディネイト。
リジッドフレームに換装されたショベルスポーツチョッパー。2in1のマフラー形状がなんとも個性的。タンクグラフィックも◎。
スプリングフォークが取り付けられた定番のショベルリジッドであるが、タンクロゴやハンドルバーで個性を主張。左右色違いのグリップもニクイ。
ガレージ然としたナックルヘッドチョッパー。メタル地剥き出しのピーナッツタンクがアイデンティティか。左右独立のシッシーバーもポイントである。
塗料をブチ撒けたようなアーティスティックなペイントに目を見張るショベルヘッド。外装を中央に寄せ、マスの集中化が計られている。
60年代テイストを色濃く反映したパンヘッドチョッパー。ピンクパープルのフレームとピーナッツタンクは、同時のシロモノか……?
EVOスポーツをベースに小気味好いチョッパーに仕立てられている。ライザーバーとバンスの2in2マフラーがポイントのマシンである。
エッグタンクがアイコンとなるEVOスポーツチョッパー。純正フェンダーをカットし軽快なリアエンドを入手している。
アーリーショベルモーターをリジッドフレームに搭載した一台。磨き上げられたスプリングフォークとリムが足周りをクリーンに演出している。
ツインカムソフテイルをベースにコンパクトなチョッパーに製作。エッグタンクと跳ね上げフェンダー、スプリングフォークがキモ。
ハイドラグライドのボッバー。ほど良く走り込まれていることが容易に想像できるグッドコンディションのパンヘッドである。
HIDEMOが手掛けたショベルチョッパー。最小限のエクステリアとサス付き4速フレームがこのマシンのアイデンティティとなっている。
前後18インチホイールを装着した純正度が高いナックルヘッド。世界的に希少な車両であることは間違いないが、オーナーにとっては日常のマシンなのだろう。
HCS地下駐車場に無造作に停められていたフラッティーボッバー。少し凹んだタンクやサビが浮いたマフラーも、イイ雰囲気である。
アエルマッキ用と思しきスモールタンクが取り付けられたショベルスポーツ。改めてKフレームのよさを思い知らされる車両に仕上げられている。
フランダースライザーとTTバー、フューエルタンクに描かれたフォークラインがポイントとなる、味が出まくりのナックルボッバー。
ショベルスポーツのツアラー仕様たるこちらのマシン。ダブルシートにサイドバッグ、ウインドスクリーンで旅するアイアンに。
デコトラ的な風合いで駐車場でもひと際注目を集めていたショベルヘッドのFLH。純和風のタンクグラフィックがクール!
グッドコンディションが保たれているフラットヘッド。サドルバッグのフリンジがイイ雰囲気を醸し出している。タンクのピンストライプも◎
フルドレスの48ペンヘッド。スタッズが打ち込まれたサドルバッグにホワイトのホイールキャップ、サビたフューエルタンクに注目。
Kモデルにキング&クイーンシートとシッシーバーを合わせるあたりに高いセンスを感じさせる一台。タンクのフォークラインもグッド!
真っ赤なフューエルタンクがアイコンとなるフラットヘッド。前後のタイヤパターンからヒルクライマーのような佇まいである。
純正度の高いナックルヘッド。サドルシートのファーに目を奪われるが、オイルタンクをよく見れば、雑誌HBJ主催のラヴピーステッカーが!
コフィンタンクが刺激的なEVOスポーツチョッパー。ブラック&パープルのカラーリングでクールに仕上げられている。
純正4速フレームにリジッドバーが取り付けられたショベルヘッド。サドルシートもフレームにダイレクトマウントなので、乗り味はかなりハードななず。
後期型のハイドラグライドにスプリングフォークが取り付けられた一台。まるで途中でブッた切ったようなマフラーが個性を発揮している。
前後にEXCEL製アルミリムを装置したWLA750。タンクグラフィックとシートカウルからXR750を思わせる雰囲気を纏っている。
アップスイープトランペットがリアエンドの見せ場となるパンヘッド。F21/R16インチホイールのセッティングはやはり王道である。
リアの跳ね上げフェンダーとシートラインのシンクロに注目していただきたいショベルヘッド。マフラーの取り回しも凝ったものである。
グリーンフレイクに彩られたピーナッツタンクがポイントのフラッティーチョッパー。日常の足として使われていることがディテイルから伺えるマシンである。
ショベルスポーツをベースに均整の取れたチョッパーに仕上げられた一台。フレームからエクステリアに至るまでブルーメタリックで統一し、一体感を演出。
天を貫くようなシッシーバーが強烈な個性を放っているショベルヘッド。しかしながら全体的にうまくバランスが保たれているのは驚きに値する。
アップ気味に取り回されたマフラーとリアフェンダー、シートとのバランスが絶妙なアーリーショベル。エッグタンクのマウント位置も◎。
メッキフレームとグリーンフレイクのエクステリアが眩しいショベルスポーツ。しかし決して派手過ぎない印象を受けるのは、やはりモーターのチカラか?
鋭角的に二段階にカチ上げられたトランペットマフラーが見所となるナックルヘッド。この荒々しさがイイ味を醸し出している。
ミントコンディションのハイドラグライド。おそらくバディシートも当時のものであろう。まさに走る文化遺産と呼べる車両である。
AMF時代のグラデーションカラーが人気のショベルスポーツ。決して大幅に手が加えられたマシンではないが、その存在感は十分。
V字型にカチ上げられたマフラーが刺激的なナックルチョッパー。ピーナッツタンクのような分割タンクが新鮮な印象である。
ブラック&オレンジゴールドのカラーリングが鮮烈なEVOスポーツ。前後ホイールやリアショックなどハイエンドパーツで武装されている。
スプリンガーショベルにロケットカウルという組み合わせが面白い。違和感などは微塵もなく、むしろスタイル的によくまとまっている。
後方にオフセットされたピーナッツタンクがスタイリングの要となるショベルヘッド。同じく手前にオフセットされたハンドルバーもポイントである。
ハイマウントされたエッグタンクのすぐ前にある黒い物体は、おそらくETCであろう。潔いこの取り付け方法に乗り手のこだわりを感じる。
赤くペイントされたリアホイールがホットロッドテイストを醸し出すショベルヘッド。チョップされたエッグタンクとショートマフラーも◎。
只ならぬオーラを放つコチラのナックルヘッド。スタッズが打ち込まれたサドルバッグにシート、ウインドシールドなどマニアにはたまらないディテイルの数々。
四輪ローライダーテイストのソウルペイントが目に飛び込んでくるショベルチョッパー。カチ上げハンドルが攻撃的である。
エッジの効いたコフィンタンクと同テイストのシートカウルが取り付けられたショベルカスタム。エンジンに沿った2in1エキゾーストがスピードを予感させる。
巣鴨のCHOP STICKが手掛けたナックルチョッパー。有機的なディテイルと、サビとヤレを演出したエイジングペイントが見物である。
まるでフレームメインチューブに載せられているだけのようなコフィンタンクがB級テイストを演出。肉厚なシートフォルムも然り。
愛知県のジャムズガレージが手掛けたショベルヘッド。フェンダーストラットやステップ、タンクマウントなど、これぞプロの仕事という出来。