個展会場となったVERDIGRIS TOKYO by MAGICAL DESIGNにはACEのチョッパーや56 TATTOOのアートピース、ATELIER CHERRYの作品が展示された。
11月4(金)~6日(日)の3日間に渡ってBASARA-MC×56 SYNDICATEの企画により、ACE MOTORCYCLE/ATELIER CHERRY/56 TATTOOの合同個展がVERDIGRIS TOKYO by MAGICAL DESIGNにて開催された。ACE MOTORCYCLEの徳山氏は1942年式WLAと1953年式のMODEL Kの2台のチョッパーを展示。どちらも細部に渡り、妥協なく製作されたACEの代表作と言える車両である。ATELIER CHERRYの水野氏は、そのACEが手掛けた車両用に作られたレザーシートを筆頭にレザーウォレットやシルバーを、56 TATTOOの岸氏はタトゥー原画などのアートピースを数多く展示。非常に内容の濃い3日間であった。
ACEが手掛けた1953年式MODEL K。徹底的に見直されたフレームディメンションにより、驚くほどコンパクトに仕上げられた無二のマシン。
レーサーをモチーフにワンメイクされた倒立フォークに最小限の外装、スプールハブなど見所が尽きないMODEL K。ヘッド形状もKユニットのポイントである。
シートカウルテイストで製作されたソロシート。リアフェンダーへと続く、ギラリと輝くラウンド状のシートベースがアイデンティーとなる。
まるで純正フレームかと思わせるほどバランス良く、かつコンパクトに製作された1942年式WLA。このバランス感覚がACE MOTORCYCLEの神髄である。
エナメルレザーのようにグロッシーなサドルシートがエレガントな雰囲気を醸す。フィンが美しいフラットヘッドにフェアバンクスマグのセットアップ。
ACE MOTORCYCLEの徳山さんにATELIER CHERRYの水野さん。徳山さんの製作する車両には、水野さんが手掛けたシートの装着率が非常に高い。
ATELIER CHERRYの展示スペースには、レザーシートにウォレット、バッグなどのレザーアイテムに加えて、革張りのチェアーが展示。
展示スペースの正面に置かれたCHERRYの文字をあしらったアートピース。エンジンのフィンをモチーフに独自の荒々しいタッチで製作されている。
水野さんが手掛けるレザーシートは、まるで立体的造型物のような表情が与えられている。レザーウォレットやウォレットチェーンの仕上がりも美しい。
今回の合同個展用に製作されたトリプルネームT着用の56 TATTOO岸さん。カメラを向けると、ご覧のようにサービス精神旺盛のポーズを決めていただいた。
会場の壁には、岸さんが手掛けたアートピースが多数掲げられた。ハーレーとレザー、そしてタトゥーアート。この三位一体が今回のテーマ。
塗料を流し込んでマーブル状のデザインを浮かび上がらせたというドクロのアートピースに、般若などの和をイメージした原画が展示された。
迫力の龍が描かれたタトゥーの原画なども数多く展示された。ひとつひとつの龍のウロコや花びらまで緻密、かつ正確に描かれている。
岸さんの手掛ける作品には、ローブローアートという言葉では決して表現し切れないオリジナルの世界観が投影されている。
以前、HBJ.comでのインタビューに答えていただいたMAGICAL DESIGNの内山さん(右)に、この個展の仕掛人であるBASARAの井上さん(左)。
合同個展に遊びに来ていたシェイキン清水さん(右)に、鎌倉のシャフトシルバーワークス本間さん。お二人とも盛り上がってます!
この合同個展の主役3人。左からACE MOTORCYCLEの徳山さん、56 TATTOOの岸さん、そしてATELIER CHERRYの水野さん。
独自の世界観が展開された今回の合同個展は見所満載。ちなみに左下写真の指輪は岸さんの私物。本人曰く「コウモリが二羽でツーバッド!」。
ACE MOTORCYCLEにATELIER CHERRY、そして56 TATTOOをも巻き込んだ個性あふれる合同個展の仕掛人、BASARAの井上さん。