この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
バージンハーレー.comでは「新型コロナに負けるな!」というコンセプトにより、手軽に楽しめる過去アーカイブ記事を紹介させていただきたいと思います。まずは大人気コンテンツの「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」をご紹介します。じっくり読んで、ハーレーダビッドソンのウンチクを身につけていただければと思います。
オイルは潤滑油。大小たくさんの金属パーツが猛烈な勢いで擦れ合うエンジンをスムーズに動かすためには欠くことのできない大切なモノじゃ。しっかり学ばんとな!
オレにもわかると大評判の「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」、その第17時間自のお題はオイルについてである。
オートバイに限らず、すべてのエンジンにはオイルが入っていることを知らぬ者はおらんじゃろうな。ではオイルが何の役割をしているのか正確に述べることができるかの? エンジンの中でたくさんの金属製パーツがそれこそものすごい勢いで上下に動いたり回ったりしておる。そこでは常に金属同士が触れ合っておるわけで、その摩擦を減らしてスムーズに動かすために必要不可欠なのがオイル。オイルが入っていないエンジンを回せば、ものの数分で焼き付いてしまうじゃろう。図式でも示したとおりエンジン内部にはオイルラインという、生き物の血管のようなオイル経路が巡らしてあり、心臓の役目をするオイルポンプが吐出するオイルがこのラインを通って常にエンジンのすみずみまで行き渡るのである。
オイルラインやポンプがトラブルを起こしてオイルがエンジン内に行き渡らなくなると、最悪の場合は「焼き付き」が起こる。電気やらキャブレターやらのトラブルは最悪でも動かなくなるただけじゃが、エンジンが焼き付いてしまうとこの修理はもちろんエンジンをバラすことになる。ベアリングやブッシュはオイルが少しでも途切れるとすぐに焼き付いてしまうのじゃからな。ま、旧車に長いこと乗る者にとって焼き付きは一度は通る道なのかもしれんがな。もちろんワシも経験済み。それだけオイルというのは大切、オイル交換はバイクをいたわる基本中の基本じゃな。
オイルにはいろいろな種類があるのは知っておるな? ハーレーダビッドソン社の純正オイルは鉱物油と呼ばれるもので、20W50というマルチグレードが一般的。旧車用には50番/60番のシングルグレードが2種類作られておるが、残念ながらニッポンには60番が正規輸入されておらん。
オイルは何がいいのか? と質問されることが多いのは、それだけオイルに気を遣っている者が多いということじゃろう。レーでも実績のある高級オイルはもちろん性能も良いが値段も高く、1リットル4千円5千円なんていうのも当たり前。カネが有り余っておるのならそれも良かろうが、我々のように決して余らないハーレー乗りには純正か、それに準じる価格帯のものがおススメ。高いオイルを長く使うなら、安い純正オイルをまめに交換した方がべター。とにかくオイル交換 を定期的にするクセをつけるべし。旧車に乗っておるならなおさらじゃよ。
オイルの循環システムは2種類ある。現在オートバイ用エンジンで主流なのは、クランクケースの中にオイルを溜めておくウェットサンプ。V-RODもこれじゃ。これに対してオイルを溜めてお くタンクがエンジン外部にあるドライサンプは少数派。V-ROD以外のハーレーはドライサンプを援用しておるのじゃ。
というわけで第17時間目もこれにで終了。図解の中の解説もじっくりと続むように。ではまた、ホグホグ。