潔いまでの黒さ。あえてところどころにポリッシュを入れることで、黒いボディを際立たせているカラーコーディネートが印象的だ。象徴とも言えるのがフューエルタンクで、マットブラックとシルバーのエンブレムが両者を引き立てている。フォーティーエイト特有の前後16インチ&ファットタイヤもそんなボディメイクに一役買っていると言えるだろう。
フォワードコントロールのステップ位置はそのままに、ドラッグバーを採用してかなりシビアなライディングポジションとしつつ、RSD製エキゾーストとエアクリーナー、そしてインジェクションチューンで走行性能はめいっぱい引き出し、オーリンズ製リアサスペンションでパフォーマンスアップもはかっている。
ハーレー純正に加え、RSDやケンズファクトリーという高級感を高めるビレットパーツブランドを選択しているところも興味深い。パーツメーカーによって特徴は異なってくるが、「ハーレーとしての高級感は持たせたい」というオーナーの好みがはっきりとしていて目指すところが明確だから、いろんなものを取り入れていても統一感が感じられるのだ。それでいて全体的にハーレーらしさを醸し出しているのは、バランスの良いフォーティーエイトカスタムの好例である証拠。今後、どんなカスタムメニューが加えられていくのか、その過程が楽しみな一台だ。