ANTIQUE MODEL アンティークモデル
時を遡ること百有余年、1903年にウィスコンシン州ミルウォーキ-で誕生した1台のモーターサイクルには、その車両を生み出した男たちの姓をとって、ハーレー・ダビッドソンという名が与えられた。その後1909年にはハーレー初となるVツインモデルがデビュー。さらなる発展を遂げた、いにしえの名車をここに紹介しよう。
時を遡ること百有余年、1903年にウィスコンシン州ミルウォーキ-で誕生した1台のモーターサイクルには、その車両を生み出した男たちの姓をとって、ハーレー・ダビッドソンという名が与えられた。その後1909年にはハーレー初となるVツインモデルがデビュー。さらなる発展を遂げた、いにしえの名車をここに紹介しよう。
機能美を誇るレーサーはシンプルで美しい。そしてあくなきスピードへの憧れは、技術改革とともに男たちの夢と戦いの伝説をハーレーダビッドソンの歴史に刻み込んだと言える。とくに10年代から20年代のボードトラックやダートトラックレーサーは圧巻である。8バルブやピーシューターを筆頭に、ファクトリーレーサーをご堪能あれ。
アメリカンスポーツモデルの原点とも言える長い歴史を誇るサイドバルブエンジン。1929年から1973年までの44年間に渡って作り続けられた名機である。45系や74系のサイドバルブツイン、さらに英国車の台頭に対抗すべく開発された、スポーツスターの原型となる45系ツインのモデルKなど、名車をフルラインナップ。
挟角45度のオーバーヘッドバルブV型2気筒。1936年に初めて製作された、このナックルヘッドは後世へと受け継がれるハーレーダビッドソンのアイデンティティーを確立した。以後1947年の終焉を迎えるまで、鋳鉄製のヘッド&シリンダーにこだわり続けて製作された「鉄の拳」は、マニア垂涎のモデル。特に30年代モデルは、枯渇状態にあると言える。
第二次大戦後、独国の車両を参考に開発された放熱製の高いアルミ製ヘッド、さらにアメリカンテクノロジーの結晶と言える油圧制御のハイドロリックタペットが採用されたパンヘッド。1948年の登場から1965年の最終モデルまで、当時の最新技術が惜しげもなく投影された「富めるアメリカ」の黄金時代を築き上げた象徴的モデル。
大排気量ツインエンジンならではの強烈な鼓動とトルク感。俗に言う「ハーレーらしさ」とは、多くの場合このことを指すのだろう。身震いするような振動と、シリンダー内の爆発に押し出されるような独自の加速感。その醍醐味を最大限に味わえるのはこのショベルヘッドであろう。ゆえに多くのファンを魅了して止まないモデルと言える。
第二次大戦後に訪れた高度経済成長期。時代は性能至上主義に突入し、より高性能なマシンが求められた。そんな中、1957年にH-Dカンパニーが市場に投入したのが、初めてスポーツスターの名を冠したXLモデルであった。その後28年間に渡って生産されたショベルヘッドのアイアンスポーツは、その独自の乗り味から今も人気が高い。