1971年に登場したショベルヘッドのFX スーパーグライド。FLのシャシーにXLのフロントエンドを組み合わせたファクトリーカスタムの記念すべき第一号がこのスーパーグライドでした。特徴的なボートテイル型のシートカウルを装備した革新的なモデルでありながらも、その前衛的なフォルムから当時はあまり人気が出ませんでした。その後、ファクトリーカスタムとして1977年にショベルヘッドのFXS ローライダーが登場しカスタム市場で絶大な地位を築き、現在においてもその流れは継続されています。
そんなファクトリーカスタムの最高峰に君臨しているのが、ここに紹介するCVO(カスタム ヴィークル オペレーション)です。まさに究極のカスタムモデルといえます。CVOは毎年ミッドイヤーモデルとして期の途中に発表されていたのですが、2011年からレギュラーモデルとしてラインナップに加わるようになりました。その心臓部には排気量1801ccのツインクールド スクリーミンイーグルツインカム110を搭載。ソフテイルがベースのFXSEのみバランサー付きのスクリーミンイーグル ツインカム110Bが採用されています。さらに各部には数多くの専用パーツが取付けられ絢爛豪華な仕上がりを誇っています。
2016年モデルにはFLHTKSE、FLTRUSE、FLHXSE、FXSEという4機種のCVOがラインナップされています。ロアフェアリングにラジエーターを装着したFLHTKSE、FLTRUSE、FLHXSEにはハーレー最強のツインクールド スクリーミンイーグルツインカム110エンジンが搭載され、2016年1月28日に発売が開始されたFXSEにはスクリーミンイーグル ツインカム110Bが採用されています。
これらの4モデルはスタイリング的に2種類に別けることができます。FLHTKSEとFLTRUSEは王道のツーリングスタイル、FLHXSEとFXSEはカスタムテイストが強いモデルといえるでしょう。ハーレー純正パーツのなかでも最高級のメニューで組み上げられ、そのグラフィックもオリジナリティーあふれるCVO。いつかはCVOを手に入れたと望むハーレー乗りが多いことも事実です。