ハーレーがモトクロスを走る? そんな驚きを覚えずにはいられないイベント VMX =ビンテージモトクロス= ミーティング 2012 Round-2 に伺いました。
粋な大人たちが熱中する真夏の祭典
現代に蘇った 『ON ANY SUNDAY』
2012年7月28日(土)と29日(日)の2日間、埼玉県川越市のモトクロスヴィレッジにて VMX =ビンテージモトクロス= のイベント VINTAGE MOTOCROSS MEETING Round-2 が開催されました。往年のトレールバイクでモトクロスを楽しむというこのイベント、今回の出走台数が350台を超えるなど、人気を博しているのです。本格的なモトクロスレースと違い、ビンテージバイクを駆るライダーのウェアを見ても1970年代前後のダートスポーツシーンをほうふつさせるものでまとまっており、往年の雰囲気を再現して楽しむといった要素を取り入れたイベントと言えます。その光景は、映画『栄光のライダー =on any sunday=』が現代に蘇ったかのよう。ここでは VMX Round-2 2日めの模様をフォトレポートとムービーでお届けします!
フォトTOPICS(写真点数/47枚)
01会場はこちら、埼玉・川越にある モトクロスヴィレッジ 、通称“モトヴィ”。
02AM7:00 よりエントリー開始。すでに場内はトランスポーターやテントなどで埋めつくされていました。
03こちらは トイズマッコイ のブース。ヘルメット MOTO BUCO のB品セール販売なども。そしてこのトライアンフは、代表 岡本 博さん の愛車。
04ハーレー用シートなどを手がけるメーカー K&H の上山さん、青鹿さんも参戦。
05愛車 YAMAHA XT500 の状態を入念にチェック。詳しくは
上山ブログ をご覧ください。
06こちらは神奈川のカスタムショップ SPEEDBUGGY (スピードバギー)のブース。
07代表 岩田さんの愛車は“イタリアンハーレー” アエルマッキ! さすが SPEEDBUGGY といったところでしょうか。
08同じくアエルマッキで参戦するのは、カメラマンの高倉 康さん。本イベントの常連だそう。
09カスタムされた YAMAHA SR 4台で参戦するのは、ハーレーのカスタムなども手がける東京のショップ BRAT STYLE (ブラットスタイル)。
10ついでといってはナンですが……、BMW BIKES 編集部の土山も、愛車 HONDA MT250 エルシノアで参戦。●
11こちらは今はなきイギリスのモーターサイクルメーカー BSA! こんなバイクまで走るんですね。
12ヘルメットだって、イメージしているモトクロスのそれとは違い、こんなビンテージものが主なのです。
13レース前のフリー走行がスタート。K&H の上山さん、慣らしながらのチェックを繰り返します。
14ご覧のとおり、70年代アメリカのダートスポーツシーンからそのまま飛び出してきたかのようなファッション。
155年ぶりの VMX 参加だという BRAT STYLE 代表の高嶺さん。普段からモトクロスの練習はされているそう。
16BELL のビンテージオフロードヘルメット、MOTO4ですね。フリー走行だけで泥々です。
17ブリーフィングでは、この日は気温が40度近くになるということで、脱水症状や熱中症対策を万全にするよう促されました。
18そして本戦に参加されるレジェンドライダーの5名を紹介。
19BMW MOTORRAD GS トロフィジャパン 2012 でインストラクターを務められていた吉友寿夫さんもレジェンドライダーのひとり。
20クラッチレバー側である左手をヘルメットに当ててスタートの合図を待つ“ヘルメットタッチ方式”が採用されています。
21いよいよスタート、緊張の一瞬。スタート時の真横アングルはオフロードレースの醍醐味とも言えますね。
22レース開始! 排気量や年式、国内/海外モデル別などでカテゴリー分けされ、各クラスごとで競争するのです。
23こちらもアエルマッキでの参戦! 文字どおり、ハーレーがダートを疾走しています。
24SPEEDBUGGY 代表の岩田さん、アエルマッキを自在に操りながら軽やかにコーナーをかわしていきます。
25K&H 上山さんもハイジャンプ。
26こちらも BRAT STYLE のトラッカー SR。
27K&H 青鹿さんは HONDA CR で疾走!
28一般的なモトクロスとは思えないシーンが見られる、それが VMX です。
29女性ライダーだっていますとも!……あれ、先程の方と同じバイクですね。
30イタリアンスクーター ランブレッタでジャンプする御仁。こんなバイクで土の上を走るとは。
31こちらはれっきとしたオフロードバイク HONDA EZ-9。なんとも渋いチョイスですね。
32当然 HONDA カブで走る人だって!
33ヘルメットやウェアも千差万別。速さを争うというよりは、昔のモトクロスシーンの雰囲気を楽しもうというイベントなのです。
34この日の暑さは尋常じゃありませんでした! スタッフの方々がコースに水を撒きます。
35今回のレースにあわせてシートを新調した上山さん、好調か?と思いきや……。
36まさかのマシントラブルでリタイア。その落ち込みっぷりが分かるほどガックリと肩を落とされていました。
37ブース帰還。レース一本を終えただけでこの泥っぷり。
38次のレースに備えて泥を落とします。「泥だけで数キロは重さが変わるよ」と。
39青鹿さんも車両の汚れを丁寧に落としていきます。次のレースでは健闘を!
40場内には湧き水を貯めたボックスがあり、レースで熱を帯びたライダーがここで体を冷やしておりました。プールに来たみたいで気持ち良い!
41先ほどランブレッタで走られていた御仁、今度はドイツのモーターサイクルメーカー MZ に乗り換えて参戦。ファッションがキマっております。
42レースとレースの合間には、こうしてスプリンクラーにて水が撒かれます。
43レース、レース、レース。多少は軽装とはいえ、この炎天下です、体に熱がこもって大変なのですが、やっぱり遊ぶならとことん遊びたい!
44随所でこうしたデッドヒートも……っていうほど、ガリガリ削り合ったりはしていないですよ。
45BRAT STYLE の高嶺さんがかなり速かったことに驚き。さすがです。
46そして表彰式。シャンパンファイトも爽快ですね!
47ハーレーもが溶け込む“大人の遊び場”、それが VMX です。こういう楽しみ方もアリですね。