FXDBC ストリートボブスペシャル
5スポークホイールにストレートライザー&ドラッグバー、フォワードコントロール、ダブルシートと、昨年のFXDBBリミテッドのスタイルを継承しつつ、フルブラックアウトされたダーティーなスペシャルモデル。オーナーのエッセンスが加わって、初めてこのスペシャルは完成を迎える。
ダイナモデルの起源を探ると、1971年に登場したFXスーパーグライドにたどり着く。創業者の孫にしてカンパニーの若きデザイナーだったウィリアム G ダビッドソン“ウィリーG”によって生み出されたこのモデルは、ハーレーダビッドソンがラインナップしていたスポーツバイク「XL」とビッグツインモデル「FL」それぞれの個性を組み合わせたハイブリッドバイクだった。今で言うところのファクトリーカスタムモデルとしての位置づけで、年を追うごとにそのスタイルはハーレーにとってスタンダードとなり、スーパーグライドにローライダー、スタージス、ワイドグライドなど、名車と呼ばれるモデルを次々と輩出。そして今、ダイナという名称を得てファミリーを形成するまでになった。そう、ウィリーGの手から生まれたモデルを祖に持つダイナモデルは、ダビッドソンの血を受け継ぐ後継者たちなのだ。
5スポークホイールにストレートライザー&ドラッグバー、フォワードコントロール、ダブルシートと、昨年のFXDBBリミテッドのスタイルを継承しつつ、フルブラックアウトされたダーティーなスペシャルモデル。オーナーのエッセンスが加わって、初めてこのスペシャルは完成を迎える。
昨年フルモデルチェンジをはたしたローライダー。往年のグラフィックやスタイリングを継承しつつも、可変式プルバックライザーと脱着可能なバックレストを備えるといった快適性を考慮した機能も見どころだ。ウィリーGの手によって生み出された傑作は未来へと語り継がれている。
デュアルヘッドライトにストレートライザー&ドラッグバー、トミーガンエキゾースト、前後16インチディッシュホイール、ボートテイル風リアフェンダーなど、そこかしこに異質さを含む異端児モデル。FLスタイルでありながらレーシーなアプローチがはかられ、抜群のバランス感覚で仕上げられている。
フロント18/リア17インチという足まわりに、脱着可能なウインドスクリーンとサドルケースを備えたダイナ版ツアラー。ツーリングを楽しむうえで“必要にして十分”なエンジンとサイズ感でまとまったスイッチバックは、日本の国土に合ったツアラーとして見ることができるだろう。
1980年に生まれた名車FXWGワイドグライドに端を発するモデルで、そのポジションは全モデル中でもっともワイドと言っていい。そこに、「乗れるやつにしか乗ってもらわなくていい」という媚びない孤高のスタンスを感じさせられる。他モデルとは違ったハーレーの伝統を語り継ぐモデルだ。
無駄のないボディワークにエイプハンガー、ブラックアウトされたディテールと、ハーレーのDNAに植えつけられたチョッパースタイルを体現したモデル。シンプルであるがゆえに、カスタムベースとしてカスタムビルダーから親しまれるところもストリートボブの魅力と言える。