ストリートドラッガーとチョッパー
対照的な2つのタイプ別 1200C
アメリカ本国のラインナップにはない日本オリジナルのモデルが2台上陸した。スポーツスター XL1200C をベースに、「ストリートドラッガー」と「チョッパー」をテーマにカスタマイズされた“似て非なる”モデルだ。この2台は、本国サイト上で好みのカスタムプランが構築でき、そのままオーダーへとつなげられるプログラム H-D1 FACTORY CUSTOMAIZATION を用いて生み出された。
XL1200CA Limited ―― ストリートドラッガーのテーマどおり、実に攻撃的なスポーツスターに仕上がっている。かつてハーレーがレースシーンで活躍した当時のレーサーのデザインをモディファイしたペイントに一文字とも言えるドラッグハンドルバー、5スポークホイールと、曲がるために必要な要素を削って直進走行性に重きを置いたスタイル。実際に乗ってみると、なるほどお世辞にも曲がりやすいとは言えないが、その一方でスピードに乗ったストレートでの走行では、気持ちを高揚させてくれる魅力が内包されている。
XL1200CB Limited ―― ミニエイプハンドルバーにフォワードコントロールという組み合わせから、体を大の字に広げるようなライディングフォームになることは想像に難くないだろう。さらにブラックパウダーコートのエンジン、すべてマットブラックにまとめられた外装やスポークホイールという組み合わせは、ダークチョッパーと呼んで差し支えあるまい。1200CA とは対極とも言えるフリーダムな乗り味で、クラシカルな雰囲気やファッションを楽しみたい人向けのモデルではないだろうか。
ハーレーダビッドソンからの提案として打ち出されたタイプ違いの2モデル、どちらにも個性的な味わいが込められている。
2012年9月10日
両モデルに共通して言えるのは、ツーリングからストリートユースまで幅広く楽しめるファクトリーカスタムモデルである点です。フォーティーエイト だとツーリングに用いるとなかなかシンドい部分がありますが、こちらの2モデルだと、共通の特徴である前後ファットタイヤというインパクトを同様に有しながら、どんな遊び方にも対応できるマルチロールな部分が見受けられます。軽快な走りをしてくれるスポーツスターならではの魅力ですね。1200CA は、いかにもスポーツスターらしく、それでいて「カッコいいカスタムがしたい」という方向けのエッジが立ったファクトリーカスタムモデルだと思います。CB についても同様で、手を加えずともチョッパースタイルが手に入っちゃうところが良いですね。これから新たにハーレーに乗りたい方に、是非オススメしたい2台です。
(ハーレーダビッドソン セントラル川口 神 剛 氏)