110年の歴史にふさわしい
高級感あふれる仕上がり
110 年という伝説を刻んだハーレーダビッドソン。その記念モデルとして、110th ANNIVERSARY EDITION (110周年アニバーサリーエディション) が限定台数でラインナップされた。採用されたのは、FLHTK103 エレクトラグライド ウルトラリミテッド、FLHR103 ロードキング、FLSTC ヘリテイジソフテイルクラシック、FLSTFB ファットボーイロー、FXDC スーパーグライドカスタム、スポーツスター XL1200C の6車種。各モデルとも千数百台の限定生産とされ、すべての車両にシリアルナンバーが配されている。アニバーサリーにふさわしいモデル群となった。
デザインも、110年の歴史を象徴するようなクラシカルなヴィンテージブロンズ×ヴィンテージブラックによるシックなものでまとめられ、さらにタンクメダリオン、エアクリーナーカバー、タイマーカバー、ダービーカバー、そしてフロントフェンダーにアニバーサリーエンブレムが輝く。ツートーンカラーのシートも限定モデルならでは。さらに特別装備として、各種ともセキュリティシステムとスマートサイレンを備えている。記念すべき歴史とともに走りたいあなたに注目して欲しい限定車だ。
2012年9月10日
1960年代のチョッパーシーンを再現した
輝ける時代の象徴とも言えるペイント
1960 年代後半、アメリカのモーターサイクルシーンにはチョッパーカスタムというカテゴリが存在した。1969 年に封切りされた映画『イージー・ライダー』はその象徴とも言えるもので、“無駄な部分を削ぎ落としたカスタムバイクこそ美しい”という哲学が主流の時代だった。そんなチョッパー文化に彩りを加えたのが、キャンディーペイントである。フレークがまぶされた輝くペイントは人々の目を楽しませ、アートとしての地位を確立するまでに。110 周年を迎えたハーレーダビッドソンは、アメリカのモーターサイクルシーンがもっとも輝いていた時代の再現として、現代の技術の限りを尽くしたキャンディーフレークペイントを生み出した。それがこの ハードキャンディーカスタム である。
ブラックベースコートに7回以上メタルフレークを吹き付け、さらに何層にもクリアコートを施した珠玉のペイントは、太陽光のもとで見るとまるでマジョーラのような色彩変化を見せる。さらに暗がりのなかでほんの少しの光を与えると、星空のような眩さをもってあたりに輝きを与える。このハードキャンディーカスタムが施されるのは、XL1200X フォーティーエイト、XL1200V セブンティーツー、FXDB ストリートボブ、FXS ブラックライン、FLSTN ソフテイルデラックスと、チョッパーカルチャーにふさわしいモデルたち。他のハーレーオーナーと差をつけたい人は、これを選ばない手はない。
近年の流行であるダークカスタムとは対照的な、1960~70年代のチョッパーシーンをほうふつさせるデザインですね。純正ながらここまでペイントのクオリティが高いというのは特筆すべき点かと思います。昨年先駆けとして、XL1200V セブンティーツーがデビューしましたが、今回はさらにその上を行った感があります。これによって、クロームカスタムのブームが復活するんじゃないか、と。とりわけクローム仕様のエンジンを積んだセブンティーツーやソフテイルデラックス、またブラックラインをベースにカスタムするのが楽しいでしょうね。
(ハーレーダビッドソン シティ中野 松本 泰輔 氏)
この 110 周年限定モデル、実車を見るまでは「結構地味なんじゃないか」と思っていたのですが、実際はきめ細かいパールが入っていたり、ホイールもクローム仕様になっているなど、ハードキャンディーやノーマルモデルと違ったプレミアム感があって好印象でした。当店のお客さまに「ぜひ 110 周年記念モデルに乗りたい」と、乗り換えを検討している方がいらっしゃいまして、この“110周年”というところに価値を感じ、その限定モデルで走りたい方にオススメの仕様ですね。実際にご覧いただければ、きっと印象が違ってくると思いますよ。
(ハーレーダビッドソン調布 菊池 陽介 氏)