掲載日/2014年02月19日
この記事は、雑誌バージンハーレー volume.19 P.44~45を再構成・転載したものです。
ライトサイクルは千葉県の松戸にある。国道6号線に面したショップは落ち着いた木造の外観で、他のハーレーショップとはイメージの異なる雰囲気だ。しかし、お店にお邪魔すると、敷地にはセッティング待ちのハーレーや、中古車がズラリと並んで、入口付近にはダイノマシンが置かれていた。
「ダイノマシンは2009年に導入しました。やはり細かいインジェクションチューニングには必要ですからね。安全にセッティングするには、これがないと無理ですよ」
店長の酒井誠さんは、かなり早くからインジェクションチューニングを手掛けてきた人である。最初は実走行でデータを採りながら、手探りでセッティングしていたが、現在は、すべてダイノマシンでのインプットに置き代えた。
取り扱う商品は多岐にわたり、ユーザーのニーズにできるだけ答えることをお店のポリシーにしている。
「たとえば、とにかくアイドリングを下げて3拍子にしたいというお客さんには、ツインテックかサンダーマックスしか勧められません。フルコンを導入して徹底的にアイドリングを下げると、エンジンに良からぬ影響があることも説明します。もちろん、すぐに壊れるというわけではないですが、チューニングとは、バランス調整であることを理解してもらわないといけないからです。よく車検のことを心配されますが、その点はまったく問題ないですね。安心して乗っていただいてます」
どのキットを選ぶかは、予算と好み次第、と酒井さんは考える。
アメリカでセットされたコンピューターのベースマップは、ノーマルハーレーもチューニングキットも日本の国土事情には合わず、セッティング変更は是非実施すべきと力説する。
マスターダイノオペレーターとしての肩書と実績を持つのがメカニックの神田賢さん。
ツインテックと
サンダーマックス
両方を扱っている
ノーマルコンピューターを取り外し、すべてを交換するフルコンと言われるユニットの代表がこの二つである。最も古くからあり、進化し続けるツインテックは、細かいセッティングが可能なプロ向き。サンダーマックスは、ユーザーの乗り方を学習する機能があり、大きな特徴になっている。
ダイノジェット社
パワービジョン
今、最も新しいタイプのチューニングキットが、このパワービジョンではないだろうか。ノーマルコンピューターの中身を書き変えると言う方法で導き出したチューニングセットを6種類データ保存できる唯一のキットであり、ユーザー自身がすべてのセッティングを選ぶことができる。
TTS 社製チューニングキット
マスターチューン
TTS社は、元々ハーレー純正扱いであるスクリーミンイーグルのスーパーチューナーを作り上げた会社で、このマスターチューンは、基本的に同じ機能を持ちながら、さらに細かいセッティングも可能にした自社ブランド商品である。ダイノマシン無しでもセッティング可能な機能が特徴。
スクリーミンイーグル社
スーパーチューナー
ハーレーダビッドソン純正パーツとして認められている唯一のチューニングキットがこのスーパーチューナーだ。ノーマルコンピューターに接続して、中身のプログラムを変更することで、セッティングを施す。ノーマルに戻すことももちろん可能で、今最も信頼性が高く人気商品である。
カスタムハーレーショップとして
05年にオープンしたオシャレな店
ライトサイクルが得意とするのはコンピューターチューニングだけではない。扱う車種はショベルのモデル以降全般でカスタムも得意分野だ。総合的に自分のハーレーをカスタマイズするには、とても頼りになるショップなのである。アクセスも簡単なので、一度覗いてみてはいかがだろう。
住所/千葉県松戸市松戸2303-1
電話/047-308-7520 FAX/047-308-7521
http://www.lightcycle.jp/