メカニックとしてスキルと経験を積み 昔からバイクが好きで、ずっとカワサキ バリオスに乗っていたんです。ところがある日、愛車のエンジンがブローしたのを自分で直せなくて、それが悔しくて「メカニックになろう」と思うようになりました。いろいろ調べていたところ、この東京工科専門学校に「ハーレー専科」なるものができると知りまして。当時はそれほどハーレーに興味はなかったんですが、一期生として業界を切り開ける魅力に惹かれ、入学しました。
入学してから2年間、とにかくいろんなことを学び、毎日ハーレーに触れ続けたことが今自信となっていますね。もちろんメカニックとして就職してからもっと多くのことを学ばなきゃいけないのですが、やはりこの2年間で積み重ねてきたものが土台になっていると思います。特に自分はメンテナンス系の作業が得意なので、現場ではそうした点を生かして取り組んでいきたいと思っています。今は不安よりも期待感が勝っていますね。中には「いつかは自分の店を」と思っている同期もいますが、自分はどちらかと言うと勤めるお店で技術を磨きながら経験を積み、責任あるポジションで仕事ができるようになりたいです。そしていつかは自分のハーレーを持ちたいですね。車種ですか? 自分は身長がそんなに高くないんで、スポーツスターがいいかな(笑)。でも、勤めているうちに変わってくるかもしれません。
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| 1990年9月3日生まれ / 神奈川県横浜市出身 |
1976年3月22日生まれ / 東京都練馬区出身 |
| 自分にしかできない仕事を編み出して 僕は現在34歳と、ハーレー専科一期生の中では最年長です。ここに入学するまでは飲食店に勤務していまして、ヤマハ XJR1200からFLSTFファットボーイに乗り換え、FLSTCヘリテイジ・ソフテイル・クラシック、そしてFLHTCUウルトラクラシック・エレクトラグライドと、ハーレーオーナーとしての日々を過ごしていました。ある日伊豆・下田にツーリングに行った際にウルトラがエンジントラブルを起こしてしまったんですが、現場に駆けつけてくれたマスターオブテクノロジーの称号を持つメカニックの存在に惚れ、オイル交換もできない身ながら「ハーレーのディーラーで働いてみたい」と思うようになりました。社会人として接客業に従事していましたので「就職するなら営業職だな」と思ったのですが、メカニックとしての知識とスキルを併せ持っていれば強いに違いない、と。すると当時お世話になっていたディーラーからこのハーレー専科を勧められたのです。「今から勉強なんかできるのか?」と思わなくもなかったですが、32歳という年齢を考えると「今が最後のチャンスだ。今踏み出さなきゃ」と決心し、挑戦することにしました。
確かに同期と言っても年齢差があるのですが、年の差を感じることはあまりなかったですね。なぜならば、みんな「バイク」が共通の趣味ですから溶け込みやすかった。2年間毎日ハーレーのことを学んだお陰で、今では「道具と設備さえあればメンテナンスはカンタンにできる」と思えるほどになりました。やはり自分は若いメカニックにはない人生経験を生かしたやり方が必要ですから、新しい就職先では「白井にしかできない」と思ってもらえるような仕事ぶりでお客さんのハーレーライフに貢献していきたいですね。
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思いもしなかった日本での就職 学生時代から日本に興味があり、日本語を勉強していました。そしてもっと日本語がうまくなりたいと思って、山梨県の学校に語学留学することに。山梨で2年を過ごしてから「まだ日本に残りたい」と、いろいろと調べたところ東京工科専門学校に目が留まりました。そして参加したオープンキャンパスで「ここに来たい」と思い進学したのです。元々母国でもバイクには乗っていたのでメカニックという仕事に興味はあったのですが、日本に留まりたい一心で入学したものの「自分はあまり手先が器用な方じゃない。大丈夫かな」と不安を覚えることもありました。また日本語についても、同期と勉強していても同じようには吸収しきれず、苦労することも少なくなかったです。それでも先生や仲間がいっぱいサポートしてくれて、2年間のカリキュラムを達成することができました。
ハーレーの正規ディーラー店への就職が内定したのですが、留学前はまさか自分が日本で就職するとは思いもしませんでした(笑)。特に僕は外国人なので、就職できないとビザが下りない。「母国のH-Dディーラーに就職したら?」とも言われますが、韓国のディーラーの環境はまだまだ整っておらず、またバイクを趣味として楽しむ部分が希薄なところなど、バイクを取り巻く環境は日本に遠くおよびません。なので、まずは日本でしっかりと働いて一人前のメカニックとなり、いつかは韓国のバイク環境をより良くするために戻ることができたら、と思っています。
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| 1984年12月3日生まれ / 韓国・ソウル市出身 |
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