一見では平滑に見えるエンジン内部の金属加工面でも、パーツが擦れ合う箇所には必ず摩擦抵抗が発生する。そんな摩擦抵抗を金属表面改質効果によって、限りなくスムーズに作動させるのがスーパーゾイル。ここでは、4ストミニエンジンに対するゾイル効果に注目しよう。
エンジン内部や車体の各部に発生した「摩擦熱」によって金属化合物を形成し「金属表面を改質」するのがスーパーゾイルの特徴である。そんなトリートメント効果が「エンジンが持つ本来の性能を引き出す」ことに貢献し、車体部品に関しては、「作動性の良さを長時間持続させる」という効果を発揮。つまり、摺動部や作動部に対する「基本性能の維持回復」をハイレベルで実現しているのがスーパーゾイルなのだ。スーパーゾイルは、限りあるパーツを大切に使いたいと考える旧車愛好家はもちろん、全日本選手権レースや全日本モトクロス、四輪ではスーパーGT選手権のコンストラクターにも愛用されており、信頼性の高いトリートメント剤として認知されている。全日本モトクロスシーンでは、2007年度のシリーズチャンピオンに輝いたカワサキワークスチームでも愛用され、エンジンから車体まで、随所にスーパーゾイルが使われている。特に、過酷な使われ方が当たり前のドライブチェーンへの利用では、チェーン&スプロケットの驚異的なライフ向上が証明されている。4輪のスーパーGTシーンでは、やはり過酷な使われ方が当たり前のトランスミッションを潤滑するミッションオイルへの添加で、数多くの好結果が得られているようだ。
4ストミニバイク用として最適な「使い切りサイズ」のスーパーゾイル100ml ボトル。オイル容量比10%の注入なので、ホンダ4ストミニならば、1回のオイル交換で1ボトルを使い切ることができる。
21世紀のモトクロスシーンは、2スト時代から4スト時代へと移行。その結果、過去に経験が無いほど、4ストローク単気筒エンジンを過酷に使い、回し続けなくてはいけない状況となった。市販車初の4スト量産モトクロッサー、ヤマハYZ400Fの登場以降、4ストスーパーシングルエンジンは常用1万rpmが当たり前の時代となり、後にヤマハYZ250FやホンダCRF250R、さらにはカワサキKX250Fなどの登場によって、その回転域はさらに上乗せされ、4ストローク単気筒エンジンのポテンシャルの高さがモトクロスシーンで見事証明されたのである。